洞窟・・・ホントにあったのか。

「行くよ。」

「お、おう」

持ち物は懐中電灯、30Mのロープ、ナイフか・・・

懐中電灯だけでいいよ・・・とか思うし。。。





洞窟の中に突入・・・って緊張するナ。なんか。。。

風鈴も結構黙りこんでる。

「もう少し向こうの方も照らしてみろよ。」

さっきっから足元照らしてるし向こう側が真っ暗に見える・・・

風鈴が先の方を照らし、その先にあった物に俺は驚いた。もちろん風鈴も。

「先が・・・」

「先が無いじゃん!!」

行き止まり。そこには壁があり何も無い。

「残念だったな。」

「・・・最悪だよ。」

流石に落ち込んでるな。

「帰ろ。」

帰るか・・・って言っても今日泊まるって言っちゃったし。

どうするか。

「早くのって?」

船に戻った。



「今日は残念だったな。」

「うん。さっき何考えてたの?」

「大した事じゃないけど、今日親に泊まるって言って家出たんだよ。」

「本当に大した事じゃない。」

ハッキリいってムカっときた。だけどその後の言葉に驚いた。

「じゃあ家に泊まれば良いじゃん?」

何言ってんだ?こいつ?

とりあえず港に着き船から下りた。

「泊めてくれんのかよ?」

「いいよ。きなよ。」

そう言って風鈴は俺の自転車を持ち出してきて、荷台に乗った。

前に乗れ。って事だろう。

「風鈴の家何処だよ?」

「案内するから早く乗ってよ。」

荷台に乗りながら偉そうに言うなよ。なんかダサい。

「じゃあ、行くか。分かりやすい様に説明しろよ。」

「わかった。えっと、右に行って次の曲がりは真っ直ぐ、右真っ直ぐ左右左真っ直ぐ」

「お前・・・それで分かると思うか?」

「良いから言ったとおりに行ってよ」

とりあえず命令どおりに行った。





マジで着いたし。ってか・・・

「ココが私の家だよ。」

・・・・豪邸かよ超スゲ—よってかデカすぎ。