第4章


葵は琉璃の家に行き、インターホンを鳴らした。

「はいは〜い?」

琉璃だ。やっぱりもう帰って来てた。そう思いながら

「葵だよ」

そう言って、鍵を開けてもらい琉璃の部屋へと行った。

「どうだった?」

「色々話聞けたよ。教えてくれてありがとね。」

「耀の事嫌いなんでしょ?一人で行かない方がよかったかなとか思って」

「結構いい奴なんじゃない?」

琉璃は少し驚いた。理由が知りたく、話出そうと思ったが

「そっちはどおだった?オピアは邪魔しなかった?」

先に言われた・・・

「俺は邪魔なんかしないよ・・・」

「えっと、師炉の親にちゃんと話したよ。」

「そお・・・」

話をしながら葵はこれからどうするか考えていた。

人が消える理由がわかったとしても、研究機関が関係しているとしても

このままでは何もできない。自分で研究機関を探すといっても何処かにアテがある分けでも無い

「でも葵、これからどうするの?」

「わからない・・・」

「俺家に帰りたい。」

不意にオピアがそんな事を言った。

「・・・オピア」

「何?」

「Rimeに私行きたい。」

「うん。来れば?」

「アタシどうしよー」

琉璃が自分も連れてって欲しそうに言ったが、

「ダメ!」

葵が即答した

「なんで?」

「Rimeに行くにはそれなりにお金がかかる、それで私達は荷物に紛れ込んで行こうと思うの。

そんな事にアンタを巻き込みたくないの」

「・・・わかった。」

琉璃は葵が自分の事を心配して言っているのがわかったのか、そう答えた。

「耀に数日後会いに行くって言っておいてくれない?」

「うん」

「ありがと」

そう言って葵は琉璃の家を出て宇宙移動施設へと向かった。