Rim第3節


朝5時・・・

「葵〜朝だよ!」

「んー何時?」

「もぉ5時だよ。」

オピアはそういうと葵の布団をはぎ取り葵を起こした。

「うるさいなー、何時なの?」

自分と同じ質問だと思いながら葵は答えた。

「5時だって」

「えー、Rimeってそんなに早く起きるの?」

「地球じゃ何時起きるんだよ?Rimeじゃ5時に起きるのが普通だけどな・・・」

「地球じゃもっと遅く起きるの。」

そう言いながらまた、琉璃は眠りについた。

葵も眠ろうと思ったが、オピアには色々聞きたい事があったから眠らないでオピアと話す事にした。

「あんた、どうして地球に来たの?」

そう聞くとオピアは困ったように答えた。

「わからない。」

「わからないって、なんで?」

「いきなり、こっちに飛ばされて来たって感じなんだもん。」

葵は自分の両親や師炉の事と似てる、もしかして、Rimeに飛ばされたのかも、そぉ思いながら訊ねた。

「Rimeに地球から飛ばされてきた人っているの」

「さぁ?わからないよ。」

「そお・・・」

そして、葵はRimeの事を色々聞き、気がつけば10時

琉璃の目が覚め

「ずっと、話してたの?あたし今日師炉の家に行ってくるね。」

「俺はどうすればいい?」

「琉璃と一緒に行動して。じゃあ私はそろそろ耀の家に行ってくるね」

そういうと、葵は琉璃の家を出て行った。

何分か経ち、葵が耀の家についた。

ポンピーン・・・

少し洒落たチャイムの音が鳴り響き、

「はいは〜い」

この軽そうな声・・・コレが嫌いだ。葵はそう思いながらも、

「耀、話があるんだ。出てきてくれ」

「あれ〜?葵ちゃん〜?」

「そう。葵。」

「なんかすっごい珍しい〜」

そう言いながら耀が鍵を開け、葵を自分の部屋へと案内した。

「ど〜したの?突然?」

「急にゴメン。突然人の消える話って知ってるか?」

「すっごく知ってるけど〜?それがどーしたの?」

「その話について詳しく説明してもらえないか?」

ふぅ、と一息はいて耀は話をはじめた。

「一つ目はRimeに行っちゃうんだって。」

やっぱりと思いながら葵は話を聞いた

「で、それの消える特徴としては、急に光に包まれた感じになって

ジージジジ、ジーっていう様な音と共に消えるって事」

あれ?葵はそう思った。自分の両親、そして師炉が消えた時は光も音も何もなかった

「もう一つはどっかの研究機関に送られてるって噂があるね〜

それの特徴はパッと人が消える。その場に誰もいなかったの様に」

葵は二つ目の話を聞き、それで消えたんだと確信した。

「研究機関って何の?何処にあるの?」

そう聞いたが耀は

「そこまでは・・・」

そう答えた。

「ありがとう。でも耀、どうしてそんな事しってるの?」

葵がずっと気になってた事だ。

「おもしろそうじゃ〜ん?そういうの?でもさ〜葵ちゃんなんでこんな事聞くの?」

「私も面白そうだから」

葵はこんな軽そうな奴と思い本当の事を言えず、嘘をついた。

「嘘・・・だね?」

耀はパット見抜いたが

「研究機関の事調べとくよ。」

そう言って何で嘘をついたのか聞かなかった。

「ありがと」

葵はそう言って耀の家を出て、また琉璃の家に向かった。