第二節
葵達は瑠璃の家に着き、
「葵、今日は泊まってかない?」
「いいの?」
葵が琉璃にそう聞くと琉璃が家に入って行き親と何にか話してる。
「良いって!早く入りなよ!」
「うん、わかった」
そういうと、葵はオピアの腕を引っ張り琉璃の家に入った。
「おじゃましまーす。」
葵は本来なら少し低い声だけど、いつもより高い声でそういい琉璃の部屋に行った。
葵も琉璃もオピアに聞きたい事があったが部屋に着きオピアはすぐに寝てしまった。
仕方ないから二人で話す事になった。
「そういえば、耀がなんか突然人が消える事について話してたけど」
琉璃がそういうと葵の表情が少し変わったが、いつも通りの表情に戻って聞いた
「それで・・・なんて言ってたの?」
「ゴメン。あんまり聞いてなかったんだ。」
「明日、夜が明けたら耀の所に行くから、そんなに気にしないで。」
葵は実際、耀とあんまり喋らないし、むしろ嫌いとも言える。
「一人で大丈夫?」
琉璃がそう聞くと葵が滅多に見せない笑顔で、
「大丈夫だよ」
と答えた。琉璃が心配してくれたのが葵にとって嬉しかった。しかしこの笑顔は師炉でも見た事が有るか無いかって程に珍しい。
「オピアはアタシが預かっとくね。」
琉璃がそういうと葵は
「ありがとう」
といった。琉璃が電気を消し、その日は二人とも寝付いた。