===一話===
葵は地球人だ・・・
葵の両親はいない。なぜいないのか・・・葵はわからなかった。周りの人たちも全くわからない。
葵を生んですぐ、手品のようにスッときえてしまったのだ。
両親がいなくても葵は明るかった。周りの友達、特に親友の師炉の影響が大きかった。
師炉は元気のいい男の子だ。彼の周りはいつもにぎやかだった。
だが、葵から笑顔が消えた。葵の見ている前で、まるで、両親の時のように
師炉が消えた。師炉がいた場所に残っていたのは「PSH-2349 L-39」師炉の愛用していた
拳銃だけだった。葵はその場に落ちた拳銃を拾いこれからの事を考えた。
そんなときにいきなり葵と同じくらいの男の子があらわれた。
その子はなんか不思議な感じ漂わしており地球の人じゃない、そんな感じがあった。
「君は?どこからきたの?Rimeの子?」
葵がいった。
「俺の名前はオピア。もしかしてここは地球なのか?」
「地球の人じゃないんだ。あたし始めて見たよ。あ、ここは地球だよ。」
「ねぇ、君ん家に泊めてくれないか?」
「葵ってよんでよ。泊めるのは無理だよ。」
「え?どうして?」
オピアはもの凄く困った顔をしている。
初対面の人を泊めるはずがない。葵はそう思ったがそれ以前の問題で泊めるのはむりだった。
「私家無いの。」
そう、葵は家が無い。今までは師炉の家に泊まったりもしていたが師炉がいなくなった今、
完璧に泊まる場所を失ったのだ。
「とりあえず寝れるとこなら知ってるけど?」
そこは葵がたまに寝泊りする空家だ。
「とりあえず場所に行ってみない?」
「ありがと。ついてくよ」
空家に着いて葵がどうしてここに来たか聞こうと思ったが、オピアは眠り込んでしまった。
この先心配だ。葵はおもった。