校 想 お化け物語

 



ノックが返ってくる黒板。





この話は、俺がまだ小学生だったころの、本当にあった話だ。

細かい学年までは覚えていないが、たしか高学年の頃

たしかその時は心霊とかに興味がありよく友達、確か名前は八神(男)、

そいつといろいろ幽霊に関して調べてた。

調べてたっていっても大したことも調べていない。ただ、神社にいって建物の中を覗く

とか周りを歩き回る程度だ。しかも、見えないものを見えた不利をしたりして

流石小学生!って感じのことをしていた。

それでもあの頃のことを思い出すとなんか・・・とっても楽しかったんだって思う。

そういえば、夜の学校で胆試しってのをやったことがある。

その時は、学校に泊まるって日で先生や、PTAが協力して校舎をお化け屋敷代わりにし、

生徒が、4人くらいずつ校舎に入っていく、ってのがあった。

確か、体育館からへ始め、理科室や図書館を通って、最後に音楽室に行って体育館に戻って終わり!

というものだった。俺と八神、他数名のグループは学年で一番最後になった。

結構な時間待っていた。そして俺らの前のグループが行き、いよいよか・・・って思ってきた。

そして他のグループが帰ってきてやっと出発できることに!

胆試しのことあまり覚えていないから、すべては書けないが、まず思い浮かぶのが図書館だ。

図書館の仕掛けは、生首(マネキン)を置くというものだった。

その程度なら、ビビリ症の八神も驚かない。俺もこれはないだろ・・・と思ったが

ウケ狙いで驚くふりをした。だがこれでウケるひとはいないと思い、俺はもう一つリアクション

をくわえた。それは首を持っていくということだ。結局図書館を出てから図書館の前に置いといたが

今思えば体育館に持ち帰ればいいと思い後悔している。

おつぎは3年4組のクラス。

これも微妙だった。っていうよりもリアクションに困った。

理由は、ただ作り物のトカゲが紐で引っ張られてるだけだからだ。

っていうか笑ってしまった。

そして定番、理科室へと移動。これも微妙だった。なんか担任が変なものをかぶり、

「うゎーーー!!」といい追いかけてくるだけだったからだ。

そしていよいよ最後、音楽室。これが一番ビビらさせてもらった。

俺達が話しながら歩いていると、いきなり影が飛び出してきた。

そして、それに八神が驚き、連鎖で俺も「ウワっ」っと声を上げてしまった。

しかし、もっとおどろいたことはそれが妹だったからだ。トイレに行ってたらしい。

こうして無事に、体育館についた。

そんなこんなのある日のこと、俺の幼稚園からの友達、辻村(女)とその友達

がオカルト好きな俺らに声をかけてきた。

「ねぇ浩二(浩二ってのは俺のこと)。ノックが返ってくる黒板があるけど、

昼休みになったらそこに行かない?」

もちろん行くことにした。

ノックが返ってくるという黒板に案内されておれは驚いた。

その黒板は意外なところにあった。俺はどこかの教室にある、と思っていたがそれは

なんと階段の途中にあったからだ。こんなに所にあるんだ・・・と、思いながら

俺は恐る恐る、黒板をノックしてみた。

・・・・・

・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・

なにもならない。おかしいな・・・と思い俺はさっきより強く叩いてみた。

コン!コン!

そしたら、

ゴカン!ゴカン!

確かに音が返ってきた。しかし音がおかしい。俺は音が鳴る理由がわかり、プッと笑った。

その黒板は掛けてあるだけでしかも、壁と少し離れている。

だから黒板がノックにより揺れて、壁にぶつかるわけだ。

これで黒板のなぞが解けたってわけ。



Fin

 



小説トップに戻る
ホームページに戻る