よくある勘違い

 勘違いをする人があとを絶ちません。

タバコを吸う人は必ずといっていいほど

勘違いをしてしまいます。

 小さい穴を見つけると、なおかつその穴が

たくさんあると、つい灰皿だと思ってしまう

のです。「違うんです、ぼくは排水溝なんです、

タバコを捨てるところじゃありません、雨水や

汚水を集めてそそくさと流すれっきとした役割が

あるんです、みんなが捨てていったタバコがじゃ

まで、うまく流すことができやしません、困って

います」と排水溝さんは言っています。そして

続けてこう言います。「みんながなぜぼくのお口

に捨てていくかはおおよそ見当がつきます、おお

っぴらにポイと捨てたんじゃぁ周りの目が気にな

るのでしょう、さりげなくぼくのお口に投げ込ん

で、さりげなく歩いて行きたいのでしょう、べつ

に悪いことはしていないって自分の行為を肯定し

たいのでしょう・・・」

 排水溝さんによると、他にもたくさん人間に対

してよく思っていない“仲間”がいるそうです。

「聞こえない叫び」に耳を傾ける、今はそんな時代

じゃないでしょか。