海上戦力におけるエアカバーについて(主にYAHOO!JAPANでの議論・投稿)

私は正規空母は政治的な面というよりおかれている海上自衛隊の現状(兵員の問題など)からして無理と考えてます。

ただ現在DDHの代替・後継艦で改DDHなどが考えられてますが、ワスプ・タラワ級強襲揚陸艦のように必要時・緊急時にハリアー、オスプレイのようなVTOL機をも運用できる能力をもった揚陸艦や多目的護衛艦  (かつて70年代の中曽根構想で考えられたDLHのような航空機・ヘリ6〜10機搭載可能艦艇)はこれからの海軍の運営戦略・周辺地域の軍事的変化による戦術の変化の適応などを考え必要だと考えています。  なぜかといえば海上自衛隊が戦術において多様な作戦(防空・対艦攻撃・及び揚陸・輸送作戦)がとれるということと、(海上自衛隊の作戦面・戦略面というか)空自やアメリカ海軍の援護がくるまでの間(たとえば世界で日本有事を含め同時多発紛争が起きた場合、日本有事の際に防衛支援義務がある在日アメリカ軍の第七艦隊が日本以外の地域の紛争にも関与しなければならなくなったとき、  あと空自が海上自衛隊の援護以外の防衛任務が生じた際のの補完として、また空自(の戦闘機)が作戦の際に海上自衛隊の期待・思惑どうり(海上自衛隊と一体となって)に行動してくれる率が状況によって低下する場合もあるとかんがえられます。また空中給油機導入したとしても攻撃機の作戦行動半径が延びる位であり、AIM,ASM2ミサイルをうちちくせば結局基地へ帰参しなければならなくなります。

そうなると一時的にエアカバーを失うという状況になりますし、海自・空自の作戦の作戦の一体化のおける支障の原因となります。しかし空自が仮にF4やF15の後継機として現在F16やハリアーの後継として開発しているJSFとかを導入した場合、DDH、LSTなどが現在のワスプ・タラワ級LPH,LHAのような戦闘時にVTOL機運用能力をもったものであれば、それらの武器・弾薬補給基地として運用できるだけでなく海上自衛隊・航空自衛隊及びアメリカ海軍と自衛隊の共同作戦においての一体化が強化されます。

  すなわちエア カバー能力(護衛艦隊上空に常時戦闘機を哨戒させる能力)の向上、及び迅速な航空支援能力を高める(海自空自共同作戦および日米共同行動の効率化の向上)  ことと海自のエアカバーのよりよい確保が望めるわけです。 例えばアメリカ海軍などは正規空母のエアカバーがない水上部隊にたいし必要に応じて海兵隊のAV8Bハリアー2プラスをワスプ、タラワ級LHAに搭載させLHAを補助空母として運用する場合があります。また海上自衛隊の脅威に対する独力による排除能力及び艦隊防御力の向上(例えば現在のAV8Bハリアー2プラスを運用しただけで戦力は全然ちがいます)、またそれらの向上によって独力でカバーできる能力が向上されるからと考えているからです。 またJSFだけでなくアナーセルシップのような艦艇を将来保有する必要がでてきた場合や21世紀の海軍の運営戦略・戦術を考えるにおいて実験的に運用してみる必要があると考えています。