天体SHOW!

ふたご座流星群極大! 12月13日(月)〜14日(火)

3大流星群の1つ、ふたご座流星群が14日の午後1時に極大となる。
月明かりの影響も少ないと言われ、観測条件は良好。
極大日には1時間に40〜60個の流星が出現し、ほぼ一晩中見ることができる。
獅子座流星群とは違い、当たり外れは少ないので、ほぼ、予想通りみることが出来るだろう。




ふたご座にまつわる神話

ふたご座は、ギリシア神話の双子の兄弟の英雄カストルとポリュデウケスの姿を描いている。
カストルはスパルタの王テュンダレオースと王女レーダーの子であり、
ポリュデウケスはレーダーとゼウスの間に生まれた子である。
テュンダレオースはポリュデウケスを養子にして、一度は追われたスバルタの王位を奪回した
カストルとポリュデウケスはディオスクーロイと呼ばれ、
どんな危険に臨んでも、二人は決して離れることはなかった。
テュンダレオースの異父兄にあたるアパレウスはメッセーネーの王であった。
彼にもまた、イーダースとリュンケウスという二人の息子をもうけた。
アテナの巫女ポイべーと、アルテミスの巫女ヒーラエイラは、イーダースとリュンケウスと婚約していた。
しかし、カストルとポリュデウケスは彼女らをさらい妻とし、子どもまで生ませた。
これが原因となって二組の双生児のあいだには激しい対立が生まれた。
カストルは勇士として、また馬術の名人として知られた。
ポリュデウケスもまた、当代に並ぶ者のない拳闘の名手として知られた。
彼らの従兄弟である二人もまた仲の良い兄弟であった。
イーダースは体力があり、リュンケウスはするどい眼力の持ち主であった。
その二組の双生児は、あることから、直接対決を見ることとなった
イーダースは槍でカストルを串刺しにし、殺してしまった
ポリュデウケスは兄弟の仇を討とうと、リュンケウスを槍で突き伏せた。
このとき、ゼウスは我が子をかばう一念から、雷撃を放ちイーダースを撃ち殺した
唯一人残ったポリュデウケスはリュンケウスに対する勝利を祝ってゼウスに向かってこう祈った。
「わが父、ゼウスの大神、最愛の兄弟を失いました以上、私だけおめおめと生きながらえさせないでください・・・」
しかし、それは聞き入れられず、ゼウスの息子であるポリュデウケスはやがて天上に上ることになった
それでもなお彼は、カストルと一緒に暮らすのでなければ不死を受けないと強硬にがんばった。
ついにゼウスもその願いを聞き入れ、二人が一日おきに天上と下界のテラプナイで暮らすことを許した。
更に主神は、二人の兄弟愛の強さを愛でて天の星々の間に彼らの像をおいた。
これが、ふたご座でなのである。