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Introduction

　Jリーグは７年目を迎えました。以前のブームは落ち着き、現在でも観客席がいつも満員なのは一部のクラブチームに限られています。では 観客動員数とチームの強さ との間に何らかの相関は見られるのでしょうか。Jリーグの理念「特定の企業に頼らず地域に密着し、入場料収入を基本とする身の丈に合ったクラブ経営」が実現されているならば、観客が多いクラブほど順位が高くなるはずです。

Method

　90分での勝利チームには勝点３が、120分以内でのVゴール勝ちでは２点が、引き分けでは両チームに１点が与えられます。負けたチームは０点です。これらの勝点で順位が決まり、また勝点が同じ場合は得失点差で決まります。
　観客動員数には各チームのホームゲームにおける平均入場者数を用いました。計算上アウェイチームの観客数もホーム側に入っています。またキャパの大きい会場（横浜国際、国立など）を使うチームは有利になります。

　以上の順位ー観客数の間の相関を調べる為に、「spearmanの順位相関」を用いました。順位の性質上、強さと観客数に関係があればあるほど相関係数は-１に近づき、全く関係が認められなければ０を示します。

Result

順位-観客数　散布図

Discussion

　上図は９９年度J1の前期の結果です。ジュビロ磐田が優勝しました。
　全体としては、チームの強さと観客数との間に弱い相関（-0.491）が見られましたが有意とは言えませんでした。
　一方、個別に見ると名古屋、鹿島、横浜そして浦和を除く１２チームの間にはきれいな直線関係が見られます。
　Jリーグの理念の正当性を証明するためにも浦和レッズが優勝するべきなんだ!