第6回

トニオ二等兵日記
第6回目

もういやだ・・・・帰りたい・・・・byトニオ

イゼルローン休憩室

「知ってるか、ユリアン??
あの新しく来た帝国兵の噂??」

「ええ、知ってますよもうイゼルローン中で有名ですからね」

「ちぇっなんだもう知ってやがるのか、得ダネをつかんだつもりだったんだがな」

「得ダネって・・・ポプラン少佐・・・この噂は有名すぎてぜんぜん得ダネじゃありませんよ(笑)
噂好きのポプラン少佐にしては珍しいヘマですね、話すのが僕じゃなくコーネフ少佐やアッテンボロー少将
だったらかなり馬鹿にされて何を言われていたかわかりませんね(笑)
っでこの噂真実だと思いますか?」

「この〜なかなか言うようになったなユリアン、だんだん性格が捻くれてきてるとは・・・
シェーンコップの不良中年あたりと仲良くしてるから毒されたな(笑)
それにしても、ラルフの野郎・・・・得ダネだと教えやがって・・次ぎに会った時覚えていろよ」

「ラルフ大尉は前に好きな人をポプラン少佐に寝取られているから、これは軽い復讐なのでは??」

「けっなにが復讐だ、俺から言わせれば好きな奴を遠くから見つめるだけで
声もかけないなんて不思議でたまらんね、そんなものは恋なんて呼べないさ
はっきり言って憧れだ、憧れで復讐するなんて、なんて心の狭い奴だ」

「世の中奥手の男の人も存在するでしょう、そんなに言ったら奥手の人達に恨まれますよ(笑) 」

「奥手な野郎が何ダース俺を恨んだってかまわんよ、所詮奴らには何も出来ないさ
奴らが美人の女性を見つめてマスターベーションしてる間に俺はその美人とベットインさ
そして奴らの目のまでそれを自慢してやるのが俺の生きがいの一つさ(笑) 」

「ポプラン少佐・・・ほんと性格捻くれてますね(爆)
そんなこと言ってるとそのうちほんとに奥手の人達から軽い、いやかなりおも〜〜い復讐されますよ(爆)
後ろには気をつけてくださいね」

「性格が捻くれてるのは生まれつきさ、それにしてもユリアンやけに奥手連中をかばうな
もしやお前も奥手連合の一員か??奥手の考えも詳しく知っている感じがするしな(爆)
そのかなりおも〜〜いと復讐とやらをぜひご教授いただきたい」

「ポプラン少佐、いいかげんにしてください!!
僕が奥手連合だなんてひどいですよ・・・復讐なんて僕には思いつきもしませんよ
それに僕はちゃんと見つめるだけじゃなく積極的に話し掛けることくらい出来ますよ」

「おっ言ったなユリアン、それじゃ後でユリアン選手のナンパテクニックとやらをご拝見させていただくとしようか(笑)」

「僕のテクニックなんてポプラン少佐に比べればまだまだミジンコ並だけど
それでもよければお見せしますよユリアンスペシャルをね」

「おーこれはかなりの楽しみだ、ユリアンスペシャル使えるとこがあれば盗ませていただこう(笑)
なんか初めの話からかなりずれてしまったな・・・話を戻そうかユリアン」

「盗むって言ったってミジンコ並なんだからポプラン少佐が参考にするほどのものなんてありませよ(笑)
っでほんとかなりずれてしまいましたね、話を戻しましょう、話を戻し例の噂
帝国からの亡命者の一人トニオ少尉・・彼は彼は・・ヤン提督に恋してる・・・」

「そして先日奴は廊下でヤン提督を押し倒しただろ」

「彼はヤン提督の写真集を自分で作ってる、影でヤン提督を隠し取りまでしてるでしょ
一番初めにも聞きましたがこの噂真実だと思いますか?」

「そうだなユリアンお前さんには悪いが、俺的にはかなり噂は真実だと思うぞ」

「どうしてですかそんなこと言えるんですかポプラン少佐!!」

「そんな声を荒げるなよ、落ち着け、それなりに確信があるんだ」

「確信・・・なんなんですか確信って?」

「俺の確信なんだけどな、コーネフが独り言でこんなことを真剣に話していたんだ
初めはただの独り言かなんて思ったが今考えたらこれが俺の確信になったんだその内容は
トニオの野郎がヤン提督にトイレでだ・・・ヤン提督が小をしている時
後ろから・・後ろから・・後は言わなくてもわかるだろユリアン
俺は野郎のそんな姿を言う趣味なんてないから後はお前さんの想像に任せる」

「なんだって・・ポプラン少佐・・今のはほんとのことですか!!!!
そんな噂聞いたことありませんよ!!」

「そりゃそうだろう、事実を知っているとはコーネフとヤン提督、そしてトニオの野郎だけだからな
コーネフは自分から噂を流すなんてしないだろう、偶然俺が聞いて今お前に話したのが初めてだし
まさかヤン提督やトニオの野郎も自分では話すなんてしないだろう」

「トニオの野郎、絶対許さない、ヤン提督はノーマルだ!!
もし次ぎにヤン提督に奴が手を出したら僕が奴を・・・・」

「ユリアン・・・お前さんがしなくても次ぎはグリーンヒル大尉が行動を起こすさ」

「そこでなんでグリーンヒル大尉が出てくるんですか??」

「おいおい、また声が荒がえってるぞ、まぁそれは言いとしてトニオには気をつけないとな」

「そうですね、とりあずトニオには皆で注意を払い、ヤン提督にはもう手を出させないようにしましょう」

「俺が幹部達に話しておくから、お前さんはヤン提督本人任せたぞ、やっこさん自己防衛には興味ないから
多分狙われているなんて全然気づいてないだろうから(笑) 」

「そうですね、自己防衛という点に対してヤン提督は無関心ですからね(笑)
ちゃんと僕が厳しく話しておきますよ」

「よし、こんな不愉快な話はもう止めよう、次ぎはお前さんのテクニック披露と行きますか(笑)」

「しょ・・しょうさ〜〜・・・・」

「なんだおじつけついたのか??口だけかユリアン??」

「そこまで言うなら見せますよユリアンスペシャル、さぁ早く行きましょう」

「お、やる気が出てたようだな、じゃ行くか」

「それにしてもトニオはヤン提督の為に亡命してきたんでしょうかね??」

「さぁな案外一目惚れかもしれないぞ(笑) もしそうだったら俺やお前が惚れられなくて良かったな(笑)
ご愁傷様ヤン提督ってとこだな」

ジジジ〜〜〜ジジジ〜〜〜

いまイゼルローン中がこの噂で持ちきりだ・・・僕はノーマルだ!!
くそ・・いったい誰がこんな噂を流したんだ
写真集だと・・ヤン提督の姿を取ってこいとのロイエンタール提督からの極秘命令だよ
押し倒しだって・・元はといえばヤン提督が悪い・・・あの人が僕にぶつかって押し倒したんじゃないか
僕はただヤン提督がなぜか苦しそうだったから倒された後「大丈夫ですか?」と上になり聞いただけだ
ポプランの話だってあれは寝ぼけててヤン提督が見えなく間違っただけだ
なにの・・・よりによって見られてるとは・・やってられないよ
この噂のせいで僕はイゼルローン中の人間から軽蔑の目で見られている
最近ではいじめもされはじめているし・・もう嫌だよ・・・・
帝国に帰りたいよ・・・・盗聴のほうもクルト大尉がいなくて・・上手く行かないし
モニカ・・助けて・・会いたいよ・・・



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