徒然なるままに、現代自然科学の手が届かない空想と推論の世界を書き綴ってみよう

重力の話9
 久しぶりに重力の話をしましょう。この前までの話だと、物質と反物質とは同じ状態で、ただ位相が異なっているだけだと書きました。例えば物質は位相がゼロの状態で、反物質は位相がπの状態です。この物質と反物質との位相は、宇宙全体で同期して変化しています。少なくとも、光の速度でその同期は伝わっています。ですから、私たちが宇宙を眺めると、どの瞬間にも物質だけの世界、反物質だけの世界しか見ることができません。私たちが物質と反物質とを区別できるのは、それらが混在しているときだけです。ですから、私たちには、宇宙の大半が物質でできているように見えるのです。  それと重力の話とどのような関係があるのでしょうか?  実は重力は、核力などの交換力とよく似た力なのです。否、慣性の法則、ル・シャトリエの法則、ファラデーの法則、エネルギー保存の法則などと同じように、現在の状態を維持しようとする力と同じと言っても良いでしょう。  どうも話が飛躍しすぎて判りにくいかもしれません。詳しい内容は、また後日に書きましょう。
2004年03月22日 23時59分08秒

重力の話8
 久しぶりの書き込みです。場の再解釈の再解釈まで話を進めてきました。この話の中で、私たちの世界の中の数字には、様々な物理量が潜んでいることが予測されます。  -1という符号が、位相だと考えると場の見え方が変わってきます。そのおかげで反粒子は未来から逆行する必要はなくなりました。そして、この負の符号は位相因子ですから、エネルギーが負になることもなくなります。  それでは、この-1という位相は何を意味しているのでしょうか?そして、何に対する位相なのでしょうか?  この位相が出てきた経過を考えれば判ることですが、この位相は粒子と反粒子に関わる重要な位相なのです。
2004年02月24日 23時52分32秒

重力の話7
 さて、場の再解釈の話まで進んできました。ここで、「場の再解釈」の再解釈をしましょう。  時間を逆行する粒子というのは、やはり因果律に反するのではないでしょうか。そこで、時間の項の前に付いている符号「−:マイナス」の解釈が必要になってきます。このマイナスが付いているから、話が複雑になるのです。  それでは、このマイナスをどのように考えれば良いのでしょうか?その答えは、高校で習った数学にあります。それは、虚数と実数の表現にあるのです。  物理学の世界を現す数の表現の仕方として、exp(iθ)という表し方がありました。ここで、θは位相です。この位相を-π/2とすると-1が、π/2とすると1が出てくるではありませんか。そうです、これが答えなのです。
2004年01月26日 23時45分16秒

重力の話6
 前回は、場の再解釈まで話を進めました。しかし、変だと思いませんか?時間を逆行している粒子があるなんて!  良く話題に乗るのがタキオンです。この粒子は光よりも速く運動しているので、時間を逆行することだってできるわけで、未来の情報を持っているというわけです。だから、タキオンこそが、未来予知能力の根源だと言う人さえいます。  場の再解釈は、タキオンなど引きずり出さなくても、反粒子は時間を逆行していると言うのです。反粒子は、そこいら辺に一杯ある訳ですから、反粒子こそが未来予測の根源であるべきでしょう。  そのようなことは、とても考えられません。未来予測の話は別としても、そのような仮説を立てれば、反粒子は因果則を破らなければならないのです。反粒子は、通常の粒子から見ると、そこである事象が起こることを予め予測して、その場所に「未来から」現れるのですから。  それでは、場の再解釈はどのように考えれば良いのでしょうか?
2004年01月12日 23時35分06秒

重力の話5
 しばらくご無沙汰しておりました。とてつもない不況という引力が私を引き付けて手放さなかったものですから、ご容赦下さい。
 再び重力の話を続けましょう。
 前回、物質と反物質とニュートリノで宇宙の存在を議論しよう、ということを書きました。宇宙の存在を議論するには、これはかなり乱暴な話です。しかし、我慢して話の続きを聞いてください。
 物質の存在の仕方を議論するときに、私たちは波動方程式の一つであるダランベール方程式というものを解きました。このダランベール方程式は2次の微分方程式ですから、答えが2つ存在します。
 答えの1つは、通常の私たちの世界を記述する物質の方程式です。もう1つの答えは、エネルギーまたは時間が逆転した形のものです。これは反物質に対する答えです。
 この反物質に対する答えとして、様々な議論がなされました。結局、エネルギーがマイナスであるという考え方は、何もないところから物質が湧き出てきたりするため、どうも私たちの世界にそぐわない答えだと言うことで、結局この答えを持つ反物質は時間を逆行して進んでいるのだという結論に達しました。これが、場の再解釈と言われるものです。
2004年01月01日 10時43分45秒

重力の話4
 重力の起源を考えるとき、電磁場の起源を考えるのと同様に場の構造に関して考察しなければならない。そして、電荷と同じ作用をするものとして質量を考えた。そして、この質量なるものをあたかも形を成す実体のように考えたところに、思考の制約を大きくする原因があった。
 そもそも、実体を考えると言うことであるならば、この宇宙に存在している物質の存在形態をもう一度見直してみる必要があるだろう。
 その存在形態というのは、物質と反物質それにどちらにも属さないニュートリノという存在である。何故、物質にはこのような3つの存在形態がなければならないのか?
 そこに、重力の起源を見出す鍵があるのである。
2003年10月25日 22時29分20秒

重力の話3
 アインシュタインは、微分幾何学による解析を通して、重力は空間の歪みに起因すると結論付けました。そして、この理論は光の速度を超えて運動できるエネルギー体は存在しないとする特殊相対性理論とも良く整合がとれていましたし、太陽によって光が曲がって運動するとか、重力レンズの観測など多く支持結果を得てゆるぎないものとなりました。
 しかし、彼は何故空間が歪むのか、その原因は何かについては詳細に触れることはしませんでした。これからの、何回かの記述において、まず物質の存在状態をもう一度考察し直し、それから導かれる重力発生の機構について考えていってみましょう。
2003年10月13日 15時00分40秒

重力の話2
 重力と万有引力とはどう違うのでしょうか?アインシュタインは、重力質量と慣性質量とは同じであるという有名な「等価原理」の仮説を掲げて一般相対性理論を展開しました。ここで言う重力質量とは、重力にも万有引力にも共通した概念で、平たく言えば重さの量を表すパラメータにすぎません。そして、慣性質量、すなわち物体の動かしにくさを表すパラメータに関しては全く説明されていません。この等価原理は本当に正しいのでしょうか?結果的に正しいとしても、その起源が異なっているということはないでしょうか?
 アインシュタインが展開した一般相対性理論における重力理論は、実は重力に対する挙動を幾何学的に説明するための現象論的演繹法に過ぎないのです。そこには、重力の本質的な起源に関しては全く述べられてはいません。
 それでは、重力の起源とは一体何なのでしょうか?
2003年10月09日 21時44分39秒

重力の話1
 重力や万有引力については、18世紀にニュートンが経験則として定式化してから、19世紀にアインシュタインが演繹的に拡張した。そして、その後も重力や万有引力の根源を考えることは、人類の永遠のテーマであると同時に、これまで一度たりとも人類に屈服することのなかった、頑強なテーマであった。
 21世紀の現在の科学力をもってしても、人類は未だに重力を制御することはできておらず、その研究は基礎科学中の基礎科学の中に留まっている。
 それでは、何故、重力や万有引力というテーマがこれほどまでに人類にとって手ごわいテーマになっているのだろうか?
 その理由は人類の重力や万有引力に対する考え方が未熟であることに起因している。
 これから、何日かに渡って、その謎を解明するための頭の体操をしてみようと思う。
2003年09月28日 14時23分35秒

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