育児のパートナーとして夫婦を考えるとき 夫婦ならではの楽しさと難しさがありますね。 私たちは二人で心地よいバランスを探していく育児に取り組みたいと思います。 『夫婦で育児』と言っても、妊娠、出産は女にしかできない。 でも、そこにもやっぱり、様々な悩みや、楽しみや、感動があるのだから、 それを夫婦で共有することが出来れば、それ自体が大きな財産にもなるし その後二人でスムーズに育児に入っていけるのではと考えます。 そんなことを漠然と考えて、優馬が出来たとき「立会い出産」のできる産婦人科を探しました。 たまたま近所の「立会い出産」のできる産婦人科を紹介してもらい ベテランの先生達と出会うことができました。 出産は高度に個人的な出来事です。 どんなお産がよいと言うことはないと思いますが、二人で気持ちをじっくり寄り添わして 新しい家族の誕生を感動と共に迎えられました。 これから『優馬』と一緒に成長していきたいと思います。 |
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小さな天使は、地上で待ってくれているお父さん、お母さんのために、神様に自分の羽をあずけ、虹の橋を一生懸命わたります・・・その虹を渡るには3回季節が変わります。 その、3度目の季節が私たちにもやってきました。 長いようで短かった3つの季節。毎日のお風呂も二人で助け合いました。足のむくみ、腰痛のひどい時はマッサージしながら話しかけたり、うまれてくることをどんなに待ち望んでいるかを語り合いました。ユカが情緒不安定なときは妊娠のプロセスだと理解し、落ち着いて受け止めることに徹しました。ヒサオがストレスに参ってるときは、大きなお腹で大きく包んでくれました。 そして、 予定日をあと6日と押し迫ったいま、9月になったと言うのに気温は30度を越える暑い日が続いている。新聞を取りに玄関を出たとき、目の前を飛んでいったとんぼが唯一秋を感じさせる。 2時間おきの腹痛とトイレの数が頻繁になってきたことが、秋をつたえるとんぼのように、出産をつたえてくれる。 『優馬』と過ごした10ヶ月。毎日を緊張と興奮の内に過ごすことができた。ユカは心も身体もとてもデリケートな女性で、決して頑健な心身に恵まれた女性ではない。でも、そんな中で勇敢に、そして懸命に『優馬』を育んでいる姿を見て、私はとても勇気づけられた。そして、妻であるユカに対して、終始いたわりの気持ちを持ち続ける事が出来たことに感謝している。 さぁ、生まれておいで。 君が選んだ世界だ。君が選んだ家族だ。 ふたりで両手いっぱい広げて迎えるよ。安心して生まれてきてほしい。 夫婦で何でも話し合える、助け合える、いたわりあえる環境のまま、3つめの季節を越えようとしている天使を二人の手でしっかりだきとめよう。 あせらなくてもいい。 怖がらなくていい。 君がこの世界で一番新しい『ピース』だ。 |
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妊娠!? 「妊娠してんじゃないか?」と、言ったヒサオの一言で検査に行くことにした。2002年1月22日。「妊娠2ヶ月!」二人の顔に笑みがこぼれた。まだ、爪の先ほどの小さな命がエコーの写真に写っていた。二人は興奮した。双子でないことも分かったし、確かにいるんだという実感がわいた。 結婚式 妊娠5ヶ月。お腹のベビーに急かされるように、2002年4月10日、神戸六甲アイランドのホテルプラザで感動的な結婚式を挙げた。みんなユカの体、お腹を心配する中、ユカのドレスに酔いしれた。あわただしい中、マンション、産婦人科を決めるのは難しかった。1.立会い出産がしたい2.マンションから通いやすい立地3.親も子も負担のない環境・・・など。二人とも必死だった。 中川産婦人科 産婦人科の先生はベテランの気さくな先生だった。毎回「ちんちん」をさがしてくれたり、楽しい先生だ。7ヶ月の初め、2002年5月27日、「ちんちん」らしいものがエコーに写った。先生は、はっきり言わなかったが、確信した。『男の子』だ。 『優馬』 いろんな名前を考えた。二人で始めてベビーにしてやれる仕事。字画、名字とのつりあい、呼びやすさ・・・今年は午年、坂本竜馬に憧れているヒサオは、『ユウマ』!優しい馬で『優馬』!お腹の中からヒサオの顔を蹴ってOKがでた。 期待と不安 名づけはどうしてもヒサオがしたかった。父、母たちを巻き込んでひと悶着あった、と言う話はよく聞くが、うちは幸いにも、みんなヒサオを立ててくれた。お腹の中のベビーを日々感じている母と違い、現実感に乏しい父にとって「子供がやってくるんだ」と言う実感の持てるいい機会である。『優馬』と言う名前も、まわりのみんなは気に入ってくれているが、さて成功だったかはつけられた本人のみぞ知るである。 とにかく『優馬』はよく動いた。しかも、夜中に。蹴る、うねる、たたく・・・ユカの問いかけにも、ヒサオの問いかけにもよく反応した。元気なんだなと言う反面、大丈夫?そんなに動いてと不安になったりもした。 ベビー用品 とにかく我が家はラッキーだった。妹夫婦に1年前『凛太郎』が生まれていたからである。『優馬』にとって良いアニキになるであろう『凛太郎』のおかげでベビーベット、肌着、哺乳瓶、消毒用品・・・あらゆる物がいっきに揃った。あと、バギー、タンス、イス・・・父、母たちが揃えてくれる一つ一つに期待と祝福が詰まっていた。自分たちにも不安を安心に変えてくれる物ばかりだった。 リズム 妊娠8ヶ月。みんなの反対を振り切って、二人はコンサートに行った。それまで、つわりがなかったとはいえ「浜崎あゆみ」のコンサートは重低音ひびかせ、それはやかましいものだった。 次の日ぐらいから、やはりお腹に変化があった。とんとんとん・・・なんと『優馬』はリズムをとりはじめた。「優馬はリズム感のある感性豊かな子や!」さっそく『親ばか』発揮である。 |
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