<対策>
汚染は克服できる!
先進国では、富栄養化問題を克服した湖がいくつかあります。水資源は、特に飲み水や生産のための水をして重要であって、問題が放置されれば人類のライフラインともいうべきそれが失われることになるでしょう。

スウェーデンのベッテルン湖は、スウェーデンで二番目に大きな湖であり、現在は貧栄養湖でレクリエーション、漁業、飲料水源として利用されています。第二次大戦後、人口の集中が進み、生活排水や産業排水からの汚染物質の流入により富栄養化や重金属の汚染が進んでいました。その後、1970年代中頃、高度処理を導入しリンの流入を減らしたところ、富栄養化による水質悪化は止まり、リン濃度で見ると水質は改善しています。

湖沼汚染は、地域の特性を反映しているのであって湖でうまくいった方法がうまくいくとは限りません。しかし、 これから、湖沼汚染解決に必要な取り組みがあります。

例えば、水質や生物のデータのモニタリング。湖沼の現状を把握するには、湖沼のデータは不可欠です。しかし、国際的に湖沼の水質を把握したり比較となると、いまだ基本となる情報は少ないのです。

 

私達にできること
湖沼の汚染を克服した湖はいくつもあります。それらの湖は、全て多くの住民の協力があったからこそ実現したのです。しかし、今はそれ以上の湖が汚染されています。汚染の要因のひとつである生活排水、洗剤などに気を配れば、また湖沼の汚染は変わってくると思います。