<ナショナル・トラスト運動とは>

価値ある美しい自然や歴史的建造物とその環境を寄付金などによる買い取り、または寄贈、遺贈などで取得し、これを保全・維持・管理・公開することで、次世代に残していくことを目的とした市民運動です。

ザ・ナショナルトラストは、英国の環境保全団体から始まったもので、美しい自然や景観を永久に守るためにその所有者となって管理をしている団体です。 ピーターラビットの生みの親、ベアトリクス・ポターが、湖水地方の美しい風景を守るために自分で土地を買い取り、ナショナルトラストにその維持管理を委ねた話は有名です。

ピーターラビットの舞台になっている イギリスの湖水地方

 

また、チャーチル首相が生前愛した家のそのままの姿を守るためにナショナルトラストに寄附され、現在はナショナルトラストの会員をはじめ広く一般 に公開されています。 日本では、1964年に大佛次郎の「破壊される自然」という新聞記事でその活動が広く知られるようになりました。

 

日本でも財団法人日本ナショナルトラスト(旧:観光資源保護財団)が、英国のザ・ナショナルトラストを手本として1968年12月に設立されました。 それをもとに 社団法人日本ナショナル・トラスト協会が、環境庁からの認可を得て1992年9月に設立されました。全国のナショナル・トラスト団体で買い取り、および保全契約を結んでいるナショナル・トラスト地の面 積は約1800ヘクタールにも及んでいます。


自分もナショナルトラストに参加したいという方は、財団法人日本ナショナルトラストのホームページへ行ってみてください。
http://www.national-trust.or.jp/