<グリーンピース・ジャパンとは>
グリーンピースは、世界でも代表的な環境NGOのひとつで、環境問題を解決するために、大きく活躍している国際組織です。 環境問題と一口に言っても、いろんな問題がありますが、グリーンピースは地球環境保護 (有害物質・原子力・森林問題・地球温暖化・オゾン層保護・海洋生態系保護等)といった「地球規模の環境問題」を得意としています。

グリーンピース・インターナショナル(オランダ・アムステルダム)は 日本を含む世界27カ国に支部をもち、有給専従職員約1,000名が所属しています。設立のきっかけは、1971年にアメリカのアラスカ沖での核実験に抗議するため、12人のカナダ人が船を出しました。この行動がグリーンピースの起源になります。その後日本での活動を本格的に始めるため、1989年にグリーンピース・ジャパンが設立されました。 地球規模の環境破壊を止めるために、グリーンピース・インターナショナルやその他の支部などと連携しながら、さまざまな活動を実行しています。


環境問題に対する取り組みは個性的で、まず行動を起こします。グリーンピースの基本は、

・グローバルな活動
・行動主義
・現場主義
・情報の共有化
・独立した資金源


等が挙げられます。

地球環境問題の中で、特に原子力、有害物質、森林問題、気候変動、オゾン層保護、海洋生態系保護等の分野において、以下のような手法を使って活動しています。

・環境破壊の現場に行き、直接抗議
・ 環境破壊の実態を調査、分析
・ 政府・企業などに対する提案、要請
・ マスメディアに対する情報の提供
・ 国際条約の交渉過程を監視、提言
・ 環境破壊を止めるための行動の呼び掛け


自分もグリーンピースに参加したいという方は、グリーンピースのホームページへ行ってみてください。

 

設立までの経緯
1970年代

1971年、ベトナム戦争のさなか、アリューシャン列島でのアメリカ核実験に反対してカナダから抗議の船を出した人々がいた。これがきっかけとなって誕生したグリーンピースは、やがて「大気中核実験」を国際的に禁止させることに成功した。 その後、市民からの熱烈な支援を集めたグリーンピースは、核兵器や海洋汚染などの問題にも取り組んだ。そして、各国の国内規制や国際条約において、数々の規制強化・改正を勝ち取った。

1980年代

フランスの海洋核実験、「死の壁」と呼ばれた流し網漁法、さらに、酸性雨や有害廃棄物など、グリーンピースの活動は世界に拡がる。 原子力発電所からの「核のゴミ」が海に捨てられていることにも焦点を当て、1985年、"ロンドン条約"において放射性廃棄物海洋投棄の「自主的一時停止」を達成。また同年、民間団体としては唯一の南極基地を設営し、各国基地による南極の汚染と破壊の実態を告発した。この活動は、"南極条約"での鉱物資源の50年間開発禁止達成(1991年)につながる。

1990年代

旧ソ連の放射性廃棄物投棄について、独自調査を開始。数々の新事実を入手し、1993年、日本海への核投棄も世界に公表した。1992年には、フランスから日本へのプルトニウム秘密輸送を暴き、その危険性を国際社会に訴えた。 80年代から取り組み始めた地球温暖化やオゾン層破壊の問題にも力を注ぎ、科学者との関係をさらに強化。1992年には、フロンも代替フロンも使用しない世界初の家庭用冷蔵庫、グリーンフリーズを発表した。 1995年には、フランスが南太平洋で再開した核実験に、国際的な抗議キャンペーンを展開。核実験回数を削減させることに成功した。