晩春胴抜仕様・地元散策


例年、5月一杯は袷でがんばっていた。
しかし、もう耐えられない。
宣言するほどのことじゃないが、
今年から好きなカッコウします、以上。


〜藪伊豆にて〜

ということで、蒸し暑い晩春の一日、
胴抜きの単衣に袖を通す。
木綿は年間単を通して単衣の場合が多いので、そんなに違和感は無い。
けれども、絽の襦袢には違和感が付きまとう。


   というのも、袖が軽いからである。       ちょっとの風で、ホラ↑

この時期の袂の重み、体はしっかり覚えているから厄介だ。
「いいの、これで」と言い聞かす。
きものの層を薄くしただけで、ちょっとした偉業気分だが、
それでもまだ暑い。
袷の時、この温度に耐えていたことこそ偉業かも。
いずれにせよ、オメデタイというか、いい気なもんである。


地元散策

お江戸方面にばかりうつつをぬかしている間に、
地元自由が丘は、すっかり変貌していた。
この辺ではありきたりだった日本家屋が、いつの間にか茶屋に!

子供の頃、古臭い自分の家が嫌いだった。
白い洋館に住むことを夢としていたあの当時。
子供だったとはいえ、なんて無知、なんて鈍感だったのだろう。

母も同じ思考回路だったらしく、似合いもしないのにせっせと舶来家具を入れていた。
畳の上にカーペットを敷き、障子のかわりに花柄のカーテン。
掘りごたつをつぶして、ネコ足のテーブルセット。
今考えれば、とても変な家だった。

戦争に負け、物の無い時代に育った価値観は、時々こういう悲しいことをしでかす。
老朽化が進んでいた家ではあったが、手を入れさえすれば、今も住めたであろう。
今同じような家を建てるのはあらゆる点で難儀、もったいないことをしたものだ。

 

あの家からそう遠くない場所に、当時と同じような家がある。
久しぶりに昔を思い出し、ほろ苦さが残る。
しばらくここの前を通るのはよそうと思い、あとにした。

 
とはいえ、人口異国ムードも嫌いではない。
プチベニスをぱくったモールと、なんちゃって英国風ティールームで気を取り直す。
河の手入れ、イマイチかも(左)。
黄色い薔薇、イマイチな花言葉だけど、美しくて大好き(右)。


ジュリークショップからのアロマのかほり〜。
通っただけで暫しうっとり〜。

ここまで4箇所、半径200M以内。
自由が丘では、これといった決定打が無い代わり、お手軽に色々楽しめます。
しかし、毎週末こんなに賑わっているとは知らなかった。


↑カジュアルなきものにはこんなかつらもいいかも↑

丸井自由が丘店では、定期的に半かつら(結髪髷部分)を買っている。
色々試したのだが、こちらのが一番秀逸だと思う。
少々値は張る(¥12000)が、
安いものを何個も買うよりは、そこそこのものを買ったほうが安く付く。
かつらに限ったことでは無いけれど。






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