冬眠明けの久米島


買ったきものは即戦力。
コレが管理人の鉄則だが、時として例外が・・・・。
この久米島、手に入れてから1年近く冬眠していた。
色といい柄といい、なんとも手に負えない、気の滅入る物件だ。

 
衝動買いしてからというもの、まさに箪笥のコヤシ状態。
思いつきで企画した「ばっちい色のきものオフ」では、
気の進まぬまま陽の目を見せることに。


当日朝、ぴったりの帯が全く見当たらない。
このままオフ会をばっくれることも思いついたのだが、
怒り心頭の参加者の顔が目に浮かぶ。
結局薬局、おなじみお助け万能帯に頼る・・・。
きものと同色の帯〆と「でべそ」をプラスし、無理やり調和を図ってみた。
悪くはない。しかし、どうにも物足りない。
どんより重い足取りで集合場所へと向かう。
不肖此花、この久米島にはお手上げ。
全く以って敗北だ。



この際だからと、履物を物色しに銀座・ぜん屋へ。
奥の引き出しから引っ張り出した男物のキャンパス鼻緒を、
新作下駄に合体させた会心作。
可愛い履物にすっかり気をよくし、
地味なきものもすてたもんじゃない、とまで思いだす。



誰かに売りつけようとしていたのだが一変、何とかしようという気にもなってきた。
やはり大事にしよう、それには新しい帯が必要だ・・・。


そして、新しい帯

 
知りあいのきもの好きから譲ってもらった、ジャワ更紗の古布。
極めてディープなコーディネートだが、気に入った。
久米島とジャワは高温多湿の南国同士、どうにも相性がいいらしい。
濃い組み合わせな割には、都会の空間にもしっくり馴染む。
これでようやく、本物の愛の予感。


久米島のきものには、南国な帯周り(右)。
更紗より一色とって、藍の帯〆+鼈甲の目玉オヤジ。
これだけ南国で決めたら、やっぱ足元はこれでしょー。
青山 八木で購入した、琉球絣の古布鼻緒の下駄(左)。
色といい、雰囲気といい、もう最高にピッタシ!
すみません、もう売ってません。←ジマン




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