カルチャーショック!!

↑煙突のある家の屋根


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カナダの食べ物

人間、食わなきゃやってけない

イースターの祭り

祭りじゃ〜

ガスタウンの古着屋

表通りは観光地、裏通りは…

悪徳商人

あなたもヒトゴトではない…

体にやさしいバンクーバー

動物にも、人間にも。

 

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カナダの食べ物

 

カナダに来て、まず、思ったのが、食べ物のこと。

カナダの食べ物は、全般的に味が薄い。

デニーズなどのレストランでは、塩こしょうを自由にかけて食べていたが、

ホームステイの食事では、

初めのうちは、遠慮して塩をかけられないでいた。

同じ家にホームステイしている日本人の女の子も味が薄いと言っていたから、

私が濃い口なわけでもないようだ。     

彼女は遠慮しないで塩こしょうをかけていたので、私もそのうち、かけるようになった。

かけたら、抜群においしくなった。

カナダの料理は、薄味なだけで、実は、すごくおいしいのだ!! 

しかし。”ライス”には、びっくりした。

ホームステイの家で、時々”ライス”がでることがあった。

ホストファーザーが、「今日はライスだよ!好きだろう?」と言うので、私は、

やったー久しぶりの米だ!と喜んでいたが、

見ると、そこには パラパラの、

日本の米とは似ても似つかない”スチームライス”が…。    

大きなボウルに盛られた”ライス”を一人ずつ取り分けて、

それに醤油をかけて食べている。

「ライスにはソイソース(醤油)が一番だね!」と。

 そして、私に、

「うちのライスは、クラフト(の製品)だが、君の家族はどこのを使ってるのかい?」 

どこの、って言ったって…。

ああ、本物の米が懐かしい…。

自分は日本食なしでもやっていけると思っていたのに、

たまに、日本人のルームメイトと、日本食レストランに行って、

「やっぱ、日本食だよねー」

と漏らしていた自分がいた。

 

ホストファミリーの食事も、とってもおいしいものだったので、

レストランでなんだか申し訳ない気がしていたが、

カナダに来てから、やっぱり時々は食べないとやっていけないのだった。   

カナダに来てまもなくの頃、街の小さな喫茶店で、お昼を食べた。

とにかくご飯が食べたかったので、

なにもわからずただ、「ロシアンライス」とやらを注文した。   

出て来るや否や、

「なんじゃこりゃ?」

赤い、ホントに真っ赤に着色された水気の多い”本物の”ご飯が、

豆腐型にびっちり固められている。

ご飯粒はすべて水気を吸って、

弁当の隅っこの取り残されたご飯粒のように、ながーく伸びきっている…。

 

店の兄ちゃんが、「これいる?」って言って、タバスコを置いていってくれた。

赤い赤いご飯…。辛いのか??

まず、おそるおそる、そのまま一口。

                 う゛っ…                 

何とも言えぬ味、というより、味がない。

  おもわず、タバスコをかけまくって、口にバクバク放り込み、

水をガブガブ飲みながら、やっとの思いで全部食べた。

 

…ロシアンライスはともかく、総合的な感想を述べよう。

カナダの味は、おいしい物はホントにおいしい!

ただ、全体に薄味なのである。


 

イースターの祭り

 

カナダのブリティッシュ・コロンビア州では、

     3月の末の日曜日に、イースターサンデーという祭りがある。   

クイーン・エリザベス公園というところで、催しがやっていた。

ホストファーザーは、日本から来た私達を一緒に連れていってくれた。

公園には、ピエロやら、ウサギの着ぐるみやら、ギタリストやらがいて、

移動遊園地がちょっとあって、パットゴルフなんかの遊び場もあった。

ほとんどが子供用だったが、私たちには目新しいものだった。

 

 ↑顔に模様を描いてもらう女の子    

 

中でも、ワラがたくさん敷いてあって、

その中から、色の付いた妻楊子をみつけるというゲームは珍しかった。

 子供達しか参加できないが、特別に私達も参加させてもらって遊んだ。

文字通り、「ワラの中の針を探す」ようなゲームだ。

      

あと、元は、ネイティブインディアンのものと思われるダンスも

参加させてもらった。

鳥の翼の衣装を身にまとって、みんなで一列になったり、

輪を作ったりして遊ぶ。

小さい子供は、キャッキャッ言って喜んでいた。

↑蝶の衣装を着たSTARHEART

 

カナダは、アメリカと同様、

ネイティブ・インディアンを迫害した歴史がある。

でも現在は、

ネイティブ・インディアンの人達や文化は、かなり保護されている。 

              カナダの文化をちょっと学んだ一日であった。              

           


 

ガスタウンの古着屋

 

4月のある日、

カナダ行きの飛行機の中で知り合った友達と会って、

古着屋がいっぱいある所に一緒に行った。

 バンクーバーのダウンタウンのほど近く、ガスタウンという街。

↑ガスタウン表通りの時計(蒸気で動いている)

 

 表通りでも、夜は危険と言われている地域だ。

古着屋のとなりがタトゥー屋、という所も多々あり、裏通りは

昼間でもゴミが散らかって、危ない感じだ。

(夜は絶対女の子ばかりで行かないように!!)  

 

しかし、古着屋はたくさんあって、割と安くていいものがあった。

一カ所に4〜5軒集まっているところもあった。

 

そんな中で、比較的広い店に入った。

私達は、いろんな古着を物色して、楽しんでいた。

しかし、なんだかそこの広い店は、ほかの店と様子が少し違っていた。

古着を見て回るうち、奥へ奥へと入っていくと、

なんとも怪しい雰囲気が。

  古着が、カジュアルなものから、だんだんとハードな物、過激なものへ…

ふと奥へ目をやった。

すると…!

一番奥には、SM系の衣装がたくさん並んでいる、仕切られたコーナーが…。 

しかも、単なるSMコスチューム売り場ではないような。

…雰囲気がコワすぎる…

 

 狭い狭い売り場に、たくさんの怪しすぎる衣装が並び、

悪魔系の化粧をした男性店員が一人、中にいる。

耳にはもちろん、顔にもたくさんピアスをして、

黒いビニール素材の怪しい服を着て、

青白い顔をし、

小さな机の上で、

こっちを向いて何かを作っている…。

そんな格好をしているのに、どこか気の小さいような、真面目そうな顔つき…。

 

そのコーナーの入り口には、

黒と金銀で、”WELCOME”と…。

昼間の街にありながら、そこだけは完全に、真夜中の風が。

いらっっしゃ〜〜い!と手招きしていた。

 …    

私達は、見てはならない物を見た怖さに、打ち震えながら、

しかし平常心を装って、

さりげなく、でも、慌てて店を出た。

 

日本では見られないであろう、恐ろしい光景だった。

         


 

悪徳商人

 

はじめ、このファミリーの家には、私と日本人の女の子がステイしていた。

やがて、彼女も別の場所へ移り、

その後しばらくしてから、韓国からの学生が2人入ってきて、

ステイの学生は私を含め、3人になって賑やかになった。  

  私達学生は、二階にそれぞれ部屋を与えられて、

                 時々二階のリビングに集まって、話をしたりもした。               

                                              

そんなある日、

ホストファミリーが留守の時に、

もう一人の新しい学生が韓国からやって来るとの事で、

私は、ファミリーが夕方帰ってくるまでに

家のこと(洗濯機やバスルームの使い方、家の鍵のことなど)を

教えておくように頼まれた。

私が3人の中で、一番ステイが長かったので、

それを引き受け、他の2人と一緒に、

どんな子かなぁと考えながら、新しいルームメイトを待っていた…。

 

しかし、実際来た女性は、学生でもなく、5歳くらいの男の子をつれていた

お母さんだった。

 

                          …話がが違うじゃないか。                           

あとからわかったのだが、

どうも、ホストファミリーも、彼女も、

間に入っていた業者にだまされていたらしい。

ファミリーは、子連れとは聞いてなかったし、

            彼女は、子連れでも預かってくれる所だと聞いていたようだ。         

ファミリーも、

相手が子供連れでは、うちでは預かれない、

ということで、知り合いの家に連絡しまくり、

やっと預かってくれる所が見つかり、

翌日、

彼女と子供はそこへ移っていき、なんとか事態はおさまった。

 

彼女がなぜ、

子供を連れてまでカナダへやって来たのかは、深く聞けなかったが、

せっぱ詰まってカナダにやって来たあげくに、だまされた彼女が、

とても気の毒だった。

 

でも、こんなことはよくあるらしい。

これから留学しようとする方は、気を付けてください。

                                 

        


 

体にやさしいバンクーバー

 

↑道路の排水溝の周りにある魚マーク

(魚がいるので毒物を流すな、という意味らしいが、定かではない)

 

バンクーバーに住んで、気づいたこと。

それは、街全体のつくりが、体にやさしい、ということ。

                   

日本ではあまり頻繁には見かけない車椅子の人だが、

バンクーバーでは、

毎日4〜5人は見かけるのである。

初めは、車椅子の人が日本よりも多いのかな、

ぐらいにしか思ってなかった。

違うのだ。

日本にもたくさん車椅子を使って外に出たいと思っている人は大勢いるのだ。

きっと。

しかし、日本の街の構造が、それを不可能にしている事が、

街を見ていてわかってきた。

 

バンクーバーには、

ダウンタウンでは地下、郊外に出ると高架橋を走る、

コンピューター制御の「スカイトレイン」というカッチョイイ?電車がある。

何年か前に出来た電車らしいが、

その各駅には、

必ず、上りも下りもエレベータがついている。

日本の駅には、

エレベータがついていても、上り方面だけとか、

あっても、ものすごーく、遠回りになっちゃう所とかが多くて不便だが、

そのスカイトレインの駅にあるエレベータは、

ほとんどが、切符売り場のすぐ近くや、便利なとこにあるのである。

(新しく出来た電車だから、と言ってしまえばそうなのだが…)

 

 車椅子の人だけでなく、

ベビーカーのママさん、歩行器のおばあちゃんたちもよく利用していた。

また、電車に乗るときも、

ほとんど車体と駅の落差と間隔がないので楽に乗り降りしていた。

周りの人も、車椅子の人は珍しくなく、

当たり前になっているので、ちゃんとスペースを空けてくれる。

日本では、人を呼べば、登れるところも多々あるが、

誰でも、人に頼まないで手軽に出来るなら、

それに越したことはないよね。

ふつうの道の歩道にも、

車椅子の人や、ベビーカーが通りやすいように、

段差の手前では、緩やかな斜面になっていて、

少しも段差がないまま、登り降りできる。

日本のように「がったん」とならない。

それは、カートで重い自分の手荷物を運んでいるときに、

とってもありがたかった。

 

日本に帰ってきて、

自転車で、歩道にあがれば、

がったん、さがれば、がったん、となるのには、つくづく困った。

お願いだから、

段差の手前にある斜めブロックはつけないで、

そのかわりにセメントでなでつけてくれーと言いたい気分だった。

 

少しの段差でも、車椅子や、ベビーカーにとっては、

かなりの手間になるもんなのだ。

それから、スーパーや、デパートの店内にも、

思いやりが見られた。

どこを通っても、

車椅子やベビーカーが通れる広さが確保されている。

最近では、

アメリカから来たお店が、広くスペースをとるようになったが、

日本はまだまだ、そういうバリアフリーな面では、遅れをとっている気がした。

さらに、女性・子供にもやさしいバンクーバーなのであった。

私なんかのチビが、重い荷物を持って階段を下っていたりすると、

どこへ行っても、

カナダ人の男性が、「手伝いましょうか」と

手を貸してくれるのである。

それには、正直、びっくりした。

 

カナダでは、女性を大事にしてくれるしきたりがあって、

重い荷物を運んでも、誰かが途中で助けてくれるから、

とーっても楽チンだったが、

日本に帰って来て

駅の階段を荷物を持って、一生懸命顔を赤くしながら、

上っていっても、

だあーれも、なーんにも

手伝ってはくれないし、振り向いてさえくれない…

トホホ… 

 

とにかく、

カナダという国は、

税金は高い(消費税に当たるTAXは、二年前の当時で、金額の7%だったし、

所得税に当たるものも高い)が、

それだけ、ひとにやさしく、住みやすい所なのである。

 

うーん。いいところだ。?