update 2002/12/1

屋久島にて


序章

関西でサラリーマンしてた時にグルメ系のMLに入会していた。

その時にメンバーの一人が屋久島に行った報告をしていた。

それから東京で、ある写真展を見た。そこで屋久島の木々の写真を見たのだ。なんと壮大で雄々しく野生に溢れていることか。

九州の生まれ故郷に戻り、色んな雑誌を見るたびに屋久島がクローズアップされるように

なってきた。そう遠くない記憶が呼び出された。屋久島に行こう。そして木々の写真を撮ろう。

屋久島で木といえば、屋久杉。屋久杉と言えば縄文杉と言われるくらい有名。但し、それを見るには

ほぼ一日がかり、それも山道を辿っていかなければならない。山道に対応できる体に鍛えねば。


登山

兎に角、屋久島が最終目的地だ。縄文杉が。出来るならば、九州最高峰まで。

IBSの店員にそう尋ねると、一ヶ月に3回くらいは登山した方が良いとのこと。

まず、聞いたのは久住山。初心者でも気軽にすいすい登れると聞いた。

そして、なにはともあれ軽登山靴(トレッキングシューズ)等を購入。

まだどれくらいの荷物を持てばいいのか解らないのでザックはまだだ。

屋久島は年間の3分の2が雨。ゴアテックス製の雨具も購入しておく。

 ○久住山

8月11日曇り午前6時10分牧ノ戸峠より登山。

目指すは久住山山頂。

荷物は出来るだけ少なくし、ウエストポーチのみ。

最初のコンクリ階段はこたえた。はっきりいって、なめてました。

登るにしたがって、霧と風が強くなる。あぁ、僕は山登りをしてるんだという

実感が体の疲れと共に感じられていく。そして、歩幅を小さくといった登山の基本を

体で覚え込んでいった。これが単独での初めての登山。

山頂までノンストップ・1時間25分。何もみえない。霧と風の音だけ。

帰途、家族連れの登山客が多い。皆、ザックを担いでる。やっぱり、ザックは必要だ。

風が強い為、雨具の上着を着るとかなり楽になった。

登山口に付いたのは午前8時50分。

帰りは黒川温泉へのいこい旅館で汗を流す。ちょっと熱め。

さて、今度はどの山登ろうか?

 ○鷹取山

8月15日 晴れ 午前9時30分頃平原公園より登山。

高校の遠足で一度登り、今更と思ってましたが親類より鍛錬には良いとのこと。

登山道は不整備で雨の日にはかなり困難だろうと思われました。

ほぼずっと山道。心臓ドキドキ。止まればハァハァ。

11時40分頃には山頂。汗だくだく。風が心地良い。

下りは駆け下りて12時30分頃だったと思う。

登山途中、小さな蛇を2匹見たのにはビックリというより、ヒャーーー!

下山途中の藪音にさえも背筋凍る思い。


 ○宝満山

8月下旬 晴れ 午前7時位神社前より登山。

全く、修験道らしくそれなりの階段がつづく。キツイ。

まだかというところでガンギがあり、トドメは頂上の10何段下の石段。

これが特にきつかった。でもこれまで3度とも快晴には恵まれてないんですよね。

この日も頂上でおにぎりとか食べたけど福岡市内が見渡せたのはほんの数分。

帰りは駆け下りるようにして10時30分位だったと思う。



さて、月日は経ち出発前夜。

9月上旬には飛行機の手配をお願いしたんだけど、もうその時には鹿児島から屋久島への便は結構混んでたらしい。船便も考えたけど、

福岡から鹿児島までの距離・時間を考えると飛行機が一番効率的だ。9月はプライベート・仕事共に忙しくて山に行く暇は無かった。

今となってはそれが体力的な不安につながるのだろうけど。

今しがた、デジカメの二組目の電池を充電開始。装備も万端。重すぎるくらい。

普通の旅行鞄に出来るだけ簡略な着替えと洗面用具など。しかしこれに登山靴が含まれると重いんだ。それにリックサック。中身はカメラ一式と雨具用品。 

カメラ一式といっても重量約2kg強。それにザックの横にくくりつけた三脚がこれまた重いんだ。2.6kg。

それにしても当初、4日も有れば充分で予約した送陽邸でゆっくりお昼寝なんて出来るかな?と思ってたら、出発が近づくにつれ、あと一日欲しいなんて気

になってる。予定としては兎に角二日目が縄文杉を見るために丸一日。そしてなにより白谷雲水峡。これに早くて半日。屋久杉ランド・ガジュマル・大川の

滝・千尋の滝・等々数えだしたらきりがない。明日からの天気は好い感じ。といっても雨が降らないと滝やガジュマルや苔は期待できないんだよね〜。

とりあえず今日は早い内に寝ます。