2004/07/16
細部から全体へ
ほぼ日で、宮崎駿の映画の作り方が連載されています。
それは全体があってからの細部ではなく、突然細部から
始まる作り方なのです。
時代、場所背景もなく、突然主人公の女の子はおさげが
いいか、おかっぱがいいか周りの人に相談し始めるという。
今日はその正反対ともいえる、ディズニーの「ニモ」を
みました。生き別れになった魚の親子が幾多の苦難を
乗り越えて再会するというストーリーです。
皆で合意した全体のストーリーの下に、細部を埋めていく
合理的な作品の極致なのですがツマラナイ。
最初から(結論が出ていて)安心してみるための
映画なのだから文句言うのがオカシイのでしょう。
自分の場合でも作品などは作りませんが、
文章などを書く時、最初から全体を見通して書くと
たいていツマラナイ文章になります。
上限を自分で定めてしまうような感じで。
反対に書きたい気持ちをそのままぶつけて
話が展開するにまかせると何かが生まれます。
そう言いつつ自分の好む方法論は全体を先に見とおしたり
枠組などで誰にでも説明できるものであり、
情報の共有ができるようなモノゴトの進め方、表現の仕方が
性にあっています。
だから説明は得意ですが、描写は下手で。
細部から展開する想像力がきっと少ないのでしょう。
そういえば最近借りているビデオのタイトルは「骨格」です。
骨格好きと物理好きはたぶん似ている。
GAN
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