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2004/06/22



日本の理科教育の水準



脳を鍛える三日目です。


日本全体の理科教育というレベルで考えるのも大事ですが

何よりもまず、自分自身が現代の科学に対して

どういう位置にいるのかを確かめたいと思います。

そして同時に周りがどうなっているかを見てみようと。



言わずもがなですが、今の世界は科学技術の上に

なりたっています。

そこのベースにはまずニュートンの運動の三法則に始まり、

運動、加速度、質量、熱、波、素粒子といった基礎的な

概念があります。

自分は理系なので、ここまでの概念はだいたいわかります。

しかし文系だと大学入試に必要ないという理由で、

中学の理科で止まっており上に挙げた概念を

全くしらないままの人もいます。


これらの概念を知ってるというだけでは使える知識で

ないのは確かです。ただベースというだけで。



その人たちは上にあげたことを全然知らないままで

大人になるわけです。というか文系エリートの公務員なり

企業の上層部にもそういう頭が全くない人がもう存在してる

わけです。

その人たちが科学技術と切り離せない、「教育問題、

日本の産業や政治」を動かすわけです。



話を個人レベルに戻します。

ニュートン力学は1600年代の話です。

相対性理論は1900初頭の話です。

量子力学も同じ1900年代の初めの頃の話です。



それぞれ、ちゃんと理解すると全てのモノの見方を全く

変えてしまうほどの発見であるわけです。

で、94年度の高校物理(ニュートン力学)の履修率は

10%です。


さらに相対性理論になると、統計データはありませんが

もっと割合は減るでしょう。量子力学もしかり。

そしてそのその二つの理論の上に、物性物理という

また現代の主要な分野があって、それがないと半導体や

超伝導といったものがわからないわけです。



物理が科学の基礎ということで、他の分野を引き合いに

出しませんでしたが、同じように現代の化学も

量子力学の上になりたっています。



もちろん自分はそんなこと関係ないという人には

関係ありません。

ただ社会を中心で動かしていこうと思う人にとっては、

自分たち人間が歴史のなかでどういう所にいるのだろうと

考える人にとっては、

避けて通れない部分だということです。



私は、量子力学の前に立ちすくんでいます。


一度その門を叩いてその迷路に迷ったこともありましたが

今はその迷路を自分で解くのではなく、その迷路の概形や

次の迷路とどう繋がっているかくらいを分かればいいなと

考えています。

頭は1900年代前半の科学知識のレベル。






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