2004/06/21
脳の感受性期
「脳の感受性期」というのは、脳は年齢に応じて
ある一定期間しか発達しない部分があるということです。
例えば、こういう実験があります。
成長期の子猫を縦線ばかりの部屋で育てます。
するとその子猫は、横線や斜めの線に対して
反応が低くなるのです。
それは脳の中の視覚に対応する細胞には、
線のそれぞれの角度に対応するものがあって、成長期に
それらの細胞は使われないとなくなってしまうからなのです。
ちなみに普通に育った大人の猫に同じ実験をしても
何も起こりません。もう細胞ができあがっているからです。
当然これが人間にも言えるわけです。
幼児の頃の脳の急激な発展の次が、二十歳ぐらいで
この頃にその人の知的フレームワークができると。
その理由を示す具体的な脳波をとった実験の結果が
立花隆の「脳を鍛える」にあります。
簡単に言うと、脳の神経のネットワークが固まってしまうのが
だいたい四十歳で、二十歳ぐらいからそれは始まるので
脳を有効に作る最大限ののチャンスが二十歳のころだと。
(自分自身、普段の生活にない感覚を少しでもという理由で
去年からサーフィンとボディーボードを始める)
さて、その脳に対する刺激としてやっとけという項目です。
政治体験、異性体験、宗教との出会い体験、屈辱体験
悪との接触体験、いやな人間関係体験、芸術感動体験、
そして哲学との出会い体験
立花隆によると↑ここが一番重要だそうです。
一つ一つにはまるんじゃなくて、つまみ食いしろと。
自分を振り返ってみると、哲学には全然であってません。
今の日本では普通のことでしょうが、
日本の中でのスタンダードは日本でしか通じないわけで。
自分をどこの世界に生きるモノとして位置付けるかによって
何が必要なものかが変わってくるということを
考えずに生きてきたのがちとイタイです。
”ちとイタイ”で済むといいんですが。
そう考えると時間なんてぜんぜん足りない余ってない。
イマサラ?
GAN
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