2004/06/11
伝えるより伝わる
佐世保の小学生の事件をまた考えていました。
新聞やテレビを見てると、小学生や子どもに「命は大切」
だともっと教えなければならないという話がたくさん
出ています。
でもそれは教え得るものだろうかと。
なぜなら理科や算数の公式のように、誰が見ても
明らかであるという公式ではないからです。
ただ単に「命は大切」だと振舞ったほうがいい場会が多いと
暗黙のうちにみんなが悟った合意事項だからです。
要するに価値観なわけです。
価値観というのは例えば、ステレオタイプですが
イギリス人はコーヒーより紅茶を好むと。で、
あなたもそうしてくださいねと言われても納得しないでしょう。
でも周りの人がみんな紅茶のほうが好きと振舞ったら
よっぽどの理由がない限り感化されていくわけです。
それが文化なわけで。
話を元に戻すと、子どもに「命は大切」と教えようとしても、
世の中にある戦争はなんなのさ、とか本気で
「命は大切」だと思っていない大人もたくさんいるわけで。
それが教えるよりも、「伝わってしまう」と。
では「命は大切」と伝えるにはどうすればいいのか。
当然単純な回答なんてあるわけないです。
言えるのは、それが伝わってくるような社会じゃない限り、
ただ言葉として教えても効果が薄いと。
とりあえず自分がすることは、言葉が行動の延長上にある
生き方をさらしていくくらいでしょうか・・・。
GAN
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