2004/06/06
ネバーランドのりんご
20年くらいむかし、「ネバーランドのりんご」という
ゲームブックがはやりました。
それは本の中身がHPのリンク構造のようになっていて、
クリックをしてリンク先に飛ぶようにゲームを進めていく
というものです。
やったことのない人には何がどうなの?と不思議なもの
でしょう。まっ楽しいんですよ。
さて本題は別で、その”りんご”は、齧ると永遠の命を得て
ネバーランドの住人となって生きることができるという。。。
似たようなものに指輪物語の
「全てを統べる指輪」というのがあります。
この指輪をはめたものは、姿が見えなくなって
寿命を引き伸ばされるように長く生きれるというのです。
今日、10度目の大学祭に参加してきました。
祭りの華、模擬店の一労働力として。
途中で足りなくなった材料を原付で買い出しに行ったり、
模擬店の後ろのほうで、怪しげな混合カレーを作るなど
楽しさ満載でした。
しかし、しかーし、やはり心の片隅がなにか違うぞと
反旗を翻しており、100%は楽しめないのです。
大学生の後輩は完全燃焼しており。
それは当然といえば当然のことで。
大学という一瞬のネバーランドを楽しめるのは、
その資格を持った人間にのみ。
「ネバーランドのりんご」を齧るならともかく、その皮を
ハーブにして匂いを身体にまとったくらいのワタクシには、
何かが足りない。
「全てを統べる指輪」をはめて、その寿命を延ばしても
透明になってしまっては意味がなく。
ふっとパーティーの中の誰かのため息を見てしまったような
気分で。
それぞれみんな自分の今いる場所を楽園にして
生きているのでしょうか。
常に求道者の気持ちではよくない気がして。
GAN
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