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2004/06/05



信用社会



三菱のリコールと佐世保の小学生の殺人が

なぜ問題になるのかが最初よくわからなかった。

というか問題の実寸より報道のほうが大きいと思っていた。


三菱は一つの会社の信用問題だから、その会社が

顧客が離れるというダメージを受けるだけでいいじゃんと。

佐世保のほうは、小学生が人を殺してしまうこと

自体はあってもおかしくない時代だろうと。数は稀にせよ。


しかしこの最近の二つの事件は現在の社会の仕組みを

壊してしまうという点で大きいのだとわかった。

それは信用社会を崩してしまうということ。



例えば車とかパソコンとか、普通誰もその内部を

知らずに使っている。それで問題がないのは

商品を鵜呑みで使ってもOKだという企業の善意が

信じられているからであると。


ではもし三菱のように、商品が一つ一つ信じられなくなると

どうなるか。

個人によるチェックは不可能なので、コストがかかるけれど

監視機構などを作るということはできる。

しかしではその監視機構は信じられるのかという

不信の連鎖も起こりうり、社会は機能麻痺に陥いると。

だから商品の質を真っ当に保証しないといけないのだと。



そして小学校のほうは、今まで変質者とか学校外部に

対しての防御を考えればよかったのが、

内部に対しても防御をしなければならなくなったと。

しかしいったい誰を守って誰から防ぐ?


たった一つの事件で、もうバトルロワイヤル状態に。

子どもも親も先生も誰を信じてよいのやら。

来るべき時代がきてしまったということかもしれません。


最後に、警察の信用の価値に対する意識はなんなんしょ。

会計書類の処分問題を見るだけでもがっかりです。

警察が信用できない社会は生きにくいなぁ。


最近自分の信用の一部が欠けて、とても大変だった

実感を込めて考えてみました。



p.s. LINKに硬派鉄道ファンの友人のHPが

   加わりました。






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