9日目

いよいよ最後の日。朝食のチケットでホテルの従業員とゴタゴタがあった。これも添乗員さんの采配で一件落着。ホテル11時40分バスで出発。ワールドカップが開かれた競技場の横を通り抜け、ドゴール空港へ。まだ新しい空港なのか楕円を基本にしたデザインで統一されていた。エールフランスでオランダのアムステルダムを経由して日本へ。
アムステルダムまでは1時間くらいのフライト。上がったかと思うともう着陸。アムステルデム空港では待ち時間がありオランダのお土産ミニチュア木靴を買った。アムステルダムからは13時間。帰りは通路側なのでトイレの気遣いもなく水を沢山飲んだ。とにかく喉が乾いた。

10日目

無事、成田に到着。添乗員さんへのお礼もそこそこに帰路につく。 帰ってから、音楽CDの中の一枚に、この旅行にピッタイリのCDがあった。このCDに魅せられてロマンチック街道を選ばれた方もいるのでは?と想像した。そのCDは、昔クラウンレコードから発売されたJET STREAM シリーズの1枚。8曲目に「碧空、BLAUER HIMMEL」のカスタネットの曲とともに城達也の声でナレーションが情景を思い出させる。「南ドイツの田園に思い出としておかれ記憶の回路でつながれた古い町々がある。北からローテンブルグ・デュンケルスビュール・ネルトリンゲンと下りながら、350年も昔の出来事に耳慣れてしまう夏の旅のことだった。風雪になめられ、崩れかかった城壁は幾世代もの時間を抱いて、ついには朽ち果てる覚悟のように見えたが、その腕の中で、赤い三角屋根を折り重ねた町並みが壁を思い思いのシャーベット色に染めて広場から路地へ追憶の石畳を敷いているのだった。屋台のサクランボが甘い季節には家々の窓毎のゼラニウムが晴れの日の風情で旅人を迎える町であった。」

最後までご覧いただきありがとうございました。

おしまい