ひとくちに名古屋弁といっても、上方、下方の別や地域による微妙な差異があるようです。
また、高齢者の名古屋弁と女子高生のそれはやはり大きな違いが。(でも若者も結構名古屋弁話してますね)
はては標準語とされている東京弁(?)も、元はといえば尾張から徳川家とともに上京した名古屋人の言葉がベースとの説もあるとか・・・。
名古屋弁に限らず、方言は①独特の単語表現②発音③語尾などに特徴があるようです。「NYAAGO君のオモシロNAGOYA弁講座」によれば、
『名古屋の人は、2つの母音を連続して発音する場合に、あたかもひとつの母音を伸ばして発音する癖があるように考えられます。
「エイ」は、「オウ」はそれぞれ「エー」、「オー」と発音するのは名古屋弁に限らずよく使われていますが(例えば「計算」は「けーさん」と、「廊下」は「ろーか」と、発音していますよね。)、名古屋では「アイ」、「アエ」は「y」の子音を前につけて、「ヤー」と発音しているようです。』
また、『古くからの語尾につける言葉として「なも」というのがありますが、この習熟はなかなか難しいと思いますので、名古屋の比較的若い人がよく使う語尾について紹介します。
女性の場合、「がね」・「だがね」、男性の場合、「がや」・「だがや」とよく話しているのを耳にしますが、この修得はさほど難しくありません。
通常の話し言葉の最後に出てくる「ね」の「ね」の前に「が」を付ければ女性の言葉になります。
その後、この「ね」を「や」に変えれば男性の話し言葉になります。
』
ということです。うーむ、「だがね」が女性言葉、「だがや」が男性言葉だったんですね…
次のフレーズを「名古屋弁」で表現してみましょう。
サ イ ト | コ メ ン ト |
NYAAGO君のオモシロNAGOYA弁講座 | 名古屋市役所の運営する公式ページ。きっと「正調(?)名古屋弁」なのでしょう。有識者の監修も受け、アカデミックな探求の原点となりそうです。 |
U-ZI'Z WEB | 「名古屋弁講座」のコーナーが非常に充実しています。「若者」の使う現代用法の名古屋弁が、20章以上にわたって解説されているのには脱帽です・・・ |
六文銭「名古屋弁自動翻訳機」 | 名古屋市某所にある知る人ぞ知る居酒屋「六文銭」さんの運営する自動翻訳機です。 「ここのラーメンはおいしいですね。」→「ここのラーメンはおいしいだぎゃぁ。」 「ロンドンはいい天気ですか?」→「ロンドンはいい天気だてか?」 「今日は松坂屋は定休日でした。」→「今日は松坂屋は定休日だて。」 と、その翻訳精度たるや… |
DJ国語辞典 | 名古屋出身のだんなさんと広島出身の奥さまのご夫婦が運営するサイト。広島弁と名古屋弁の対訳という意外な視点からのアプローチです。トヨタvsマツダ、はたまたグランパスvsサンフレッチェというわけではないようです。 |
だもんで信長 | こちらも高精度な名古屋弁翻訳機能搭載。掲示板も充実しています。 |
FORZA! NAGOYA | 名古屋弁ではなく名古屋ネタですが、観光スポット、名古屋のオリジナルメニュー、偉人伝など、幅広く網羅されています。マウンテンのかき氷なつかしー!でも激からかき氷は知りませんでした。「ボン・ミッソ」というのも初耳です。 |
全国方言WEBほべりぐ | 方言ユーザー(!)のためのコミュニティサイト。 大手ソフト会社ジャス○システムさんが立ち上げただけあって、マジです(^ ^;) 立ち上げ第1段として北海道弁、津軽弁、関西弁、伊予弁、博多弁とならんでしっかり名古屋弁コーナーも登場しています。(日本を代表する方言なんだ…泣けてくる…) 方言辞書もダウンロードできるそうです(予定)。 |
管理者は、生まれは名古屋市であったが、幼少期に岐阜へ移転。以来高校卒業まで名古屋弁の洗礼を受けずのびのびと成長。その後大学へ進学するが、学友は市外在住者が多く、生粋の名古屋弁スピーカーとは接点がないままこれも卒業。
そんな不遜な管理者に熱田のアマテラスノオオミカミが鉄槌を下したのか、名古屋で就職した折、強力な「名古屋弁ネイティブ」に囲まれる。
カルチャーショックとランゲージ・バリアに直面しながらも、上司たちによる特訓を乗り越え、ついに名古屋弁を習得!(笑)
とまあ、何分、管理者の場合、名古屋弁は「後天的」なものですので、誤った用法等があるかもしれません。ネイティブの方のご鞭撻をお願いいたします。
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