吉方位道中膝栗毛
上の記事ほど新しいものになっています
  温泉旅館の夕食って
 最近は、「いいものを少量」というコンセプトで、夕食を出してくれる宿が増えてきました。
 ちょっと前までは、「とにかく山程出せばいい!」という、まさに殺人的な量を出してくる宿が、
 多かったですねー。
 その分宿泊料金が高くなるのだよ!ねぇ〜富士山の温泉旅館「鐘山苑」さ〜ん!あの量は拷問ですぜ!!
 かと言って、宿泊料金安くすると、部屋のランクがガタ落ちするし・・・(怒)!!

 
 気になるのは、何故か必ず付いている「揚げ物」
 厨房から遠いとか、お客さまが多くてどうしてもアツアツのものを出せない、という宿まで、
 「揚げ物」を出す必要がどこにあるんだろう??
 それから、手を付けてももらえない「茶わん蒸し」
 こういう無駄なものを削って、この宿の「売り!」というメニューに力を入れた方が、いいと思うけど。
 「あれ」が食べたいからリピーターになる、っていう人、結構多いと思いますよ。
 そうすれば、宿泊料金だって、安く出来るでしょうに。
 
 よく番組の企画で「当たらない旅館を復活させる」っていうのがありますけど、第三者として見ても、
 流行らない理由はよく分かります。
 食事の事に限定しますが、「流行っている旅館のお料理を調査もしない」「お皿の演出がダサい!」
 「残されるものが多い」「皿数だけはあるがお勧めが無い」・・・これじゃあ流行りません。
 どんな業界でもそうでしょうけど、流行っている所は、それなりに調査と努力をしていますよね。
 (2001.2.20 くっきぃ 記)

  女将って必要?
 温泉番組で「美人女将のいる宿」!ってよく放送していますが、旅館に女将って必要なんでしょうか?
 以前、伊豆の稲取温泉の、とある大きな旅館に宿泊した時に、チェックインをして家族でくつろぎ、
 さあ浴衣に着替えてのんびりしようかと、脱ぎ始めたところに女将が挨拶に来た、という事がありました。
 そりゃあもう、こっちも女将も気まずくて、挨拶どころの話じゃありませんでしたよ(笑)!!
 女将も、挨拶するタイミングを考えて下さい。
 京都、嵐山の「辧慶(べんけい)」の女将は、チェックアウトの時にさりげなく挨拶して下さいました。
 これこそ、「心配り」と「おもてなし」です。
 「良い宿」の印象は、女将で決まるのではなく、お世話をしてくれる「お部屋係さん」で決まります。
 お部屋係さんがきちんとしていれば、すなわちその宿の教育がいい、という事になるのです。
 女将1人が美人で人気があっても、お部屋係がダメダメなら「良い宿」とは言えません。
 (ダメダメとは?!「説明が下手」「非常口の案内がない」「言葉使いが下品」「お喋りがすぎる」「茶器の扱いが雑」等です)

 伊豆の伊豆山温泉に「ニューさがみや」という、小規模の宿があります。
 ここには、女将はいません。宣伝もあまりしていませんが、わりと満室になる事が多い宿です。
 (故 萬屋錦之介のかくれ宿として、その筋では有名!いつも特別室にお泊まりしてらしたそうです。)
 以前、「全国女将大会」なるものが行われた時に(毎年やっているらしいけど)、
 「何故、ニューさがみやは、女将がいなくても繁盛しているのか?」という議題が出たそうです。
 答えは簡単。お部屋係の方の接客がいいんです。ノーチップ制も嬉しい事です。
 物静かでさりげなくかゆいところに手が届くサービス。
 これこそが、宿の人気を支える理由なのでしょう。 (我が家の旅シーンはこちら

 しかし、団体向けの宿となると、そうも言ってはいられないでしょうね。
 やっぱり、「美人の女将がいる!」というのは、アピールになりますから。
 お部屋係さんも、賑やかでちょっとくらい粗そうをしてしまうような、明るい娘の方がいいのかも。
 そういうとこ、我が家は行かないけどね(笑)!
 (2001.2.20 くっきぃ 記)


  温泉番組
 テレビの温泉情報番組を観ていて、気になる事があります。
 入浴しているタレントが身に付けている「タオル」です。
 あれをに受けて、実際にあの格好で湯舟に入る、マナーを知らない人が多い事多い事!!
 あれは、映ってはいけないモノを放送してしまう、いわゆる「放送事故」を防ぐために付けているんです。
 タオルは、体を洗ったり拭いたりするものであって、湯舟に浸ける物じゃありません
 ちゃんと洗って絞ったからいいじゃん!って、そうじゃないのよ。マナーなのよ。
 
 内風呂世代で、公衆浴場に入った事の無い若い人なら、それも分かりますが、いわゆる
 「おっさん、おばはん」と呼ばれる年代の人が、平気で浸けていると、はっきり云ってムカつきます!!
 挙げ句の果てに、湯舟に浸かりながらタオルを絞るバカもいます。
 しかも「湯舟にタオルを浸けないで」と書いてあるのに無視するんですから、困ったものです。
 日本語が読めないのか?!と怒鳴りたくなります。
 ついでに、浴室に入るなり、体を洗わずにいきなり湯舟にドボン!と入るバカもいます
 入る前に1度「陰部」を洗ってから入るのが、マナーです。自宅のお風呂ではないのですから。
 (歯磨くバカもいるしなぁ〜。激ムカッ!!)(←家のお風呂ならいいんですけどね〜T_T)
 
 昔は、マナー違反な事をしていると、顔見知りじゃない大人でも注意したものですが、このご時世です。
 うっかり注意したら逆恨みされかねません。大浴場でブッスリッ!!・・・
 てぇのも困りますから、ついつい見て見ぬふりをしてしまうのですが、コーンちゃんは違います。
 時々、お風呂で「怒りんぼおじさん」に変身するそうです(気を付けなさいよ〜^^;)
 皆さん、タオルは、良く絞って頭に乗せて入るか、手桶に入れて湯舟の脇にでも置いておくのが、
 マナーです。みんなでマナーを守って、楽しく入浴しましょう!
 
 温泉番組に関わる方たち、是非番組中に注釈を入れて下さい。
 中には、本当に「タオルを湯舟に浸けてはいけない」という事を、知らない人がいます(外国の方とか)。
 「タオルは放送上巻いています。視聴者の皆さんは、浴場の決まりに従って、裸、もしくは水着を
 着用してご入浴下さい」
と、テロップで流すか、ナレーターの方が語るべきです。
 テレビ局側は、自身の影響がいかに大きなものか、もっと考慮する必要があると考えます。
 (2001.2.20 原文コーンちゃん/くっきぃ手加えて 記)


  いい温泉?悪い温泉?2
 温泉評論家のおじさん再び登場です。
 「屋上の露天風呂は邪道だ」だそうです。
 う〜ん、そうかなぁ??
 この方は、あくまでも「お湯」本位での発言なのでしょう。
 確かに源泉からは3次元的に遠くなりますからね。
 だからと云って、建物と建物に挟まれた、開放感がまるで感じられない露天風呂に入るくらいなら、
 少しくらい温泉成分が少なくなっても、屋上の露天風呂の方が、ずっとありがたいと感じますが・・・。
 
 現在の日本人の温泉旅行というものは、気分転換やお互いの親睦をはかるために、行うものになってます。
 そして、大抵、一泊か二泊でしょう。
 このような短期間では、温泉の効能を得る、いわゆる「湯治」の効果は期待出来ませんから、
 開放感を得ながら入浴出来る屋上の露天風呂を、邪道だとは思いません。
 エレベーターで移動して、すぐ目の前がお風呂!!いいじゃないですか。
 温泉成分が減っていても、家庭の湯舟では得られない水圧が体に効く、と言う人もいますしね。
 (露天風呂自体が体に悪い、という医者や温泉の専門家もいますよ。真相やいかに?!)
 でも、たまに出掛けて、高い宿泊料金を払うんですから、楽しい旅行にしたいじゃありませんか。
 少なくとも我が家は、開放感の無い露天風呂や、恐ろしく遠い温泉に苦労して入るなんて、願い下げです。
 そういうお風呂は、一部の「温泉マニア」にお任せします。
 これも、「循環式」の温泉と同じで、お客さん側が「少々、効能が落ちる」という事を、知っていて
 入浴してれば、問題無い話だと思いますが、どうでしょう?
 
 これって、一時ブームになったオートキャンプに似てますね。
 キャンプの専門家といわれる人が、「キャンプ場にトイレや風呂があるのは邪道だ!」って言ってました
 けど、キャンプ自体が文化として根付いていない日本人に、それは無理な話でしょう(笑)。
 家族の親睦をはかりに自然の中に遊びに行く、という行為に、何故辛さを求めるのか?
 それは、専門家のエゴっちゅうもんです。
 アットホームなキャンプ場、全く都会の生活から離されるキャンプ場と、上手く住みわければいいんです。
 それより、ゴミを持って帰らないバカとか、芝生の上で火を燃やすバカとか、夜中に花火やカラオケで
 騒ぐバカとか、そういうバカを排除する方が先決でしょう。
 (他にも、川上でバーベキューをやった後の鉄板を洗うバカとか、救助されて逆ギレするバカとか・・・)
 「バカばっかり」←ナデシコのルリルリ風にお読み下さい(笑)
 (2001.2.20 原文コーンちゃん/くっきぃ手を加えて 記)


  名湯?なのに管理が・・・
 古いのはしょうがないにしても、「お掃除」が行届かない所って、どんなに湯が良くでも幻滅〜!!
 たまにあるんですよね、湯舟や足元が汚かったり(ぬるぬる〜)、脱衣所が汚かったりする温泉宿が。
 そこが名湯と言われる宿だったりすると、「汚いのも名湯の内」とか、訳の分からない事言って、
 ありがたがっちゃう日本人も、実際多いんですよね。
 下のコラムにも書いたんですけど、日本人って「不自由な事を我慢するのが美徳だ」と勘違いしてません?
 「遠い」「暗い」「汚い」(ついでに「臭い」)は、経営側の怠慢でしかありませんよ。
 実際にあった宿ですが、お湯は鉄分豊富な鉄色のいいお湯なのに、温度管理はいい加減だし(45度以上)
 脱衣所の窓はきっちり閉まらないし(防犯上も最悪!)、肝心の湯舟には「ゴキブリ」が泳いでる始末。
 2度と泊まりたくないです!こんな宿!!
 あんまりひどいので、実名書きます。八丈島の「南国温泉ホテル」です。 (どんなにヒドイかはこちら
 (ここ、食事もひどかったです。普通はチェックインの時に「お食事は何時になさいますか?」って聞くでしょう?
  ここは、5時に食堂に呼びつけられて、冷めた天ぷら食わされるんです。しかも、宿の人が、手でハエを追い払いながら
 「はい、ど〜ぞ」だって・・・「喰いたくねー!」。どんなにひどい所か、興味のある方は、どうぞ泊まりに行って下さい。)
 
(2001.2.20 原文コーンちゃん/お怒り追加文くっきぃ 記)


  いい温泉?悪い温泉?
 よく、温泉なのに「塩素」の臭いがする湯があります。
 実はそういう処は、大抵「循環式」の浴槽を取り入れているんです。
 「循環式」というのは、ろ過にろ過を重ねると、温泉成分が源泉の1/10にもなってしまうそうです。
 しかも、「レジオネラ菌」という命に関わる菌が増殖してしまうかも・・・という恐い施設なのですが、
 その対策で「塩素」を入れているわけです。
 
 ある番組で、温泉評論家というおじさんが、上記のような「循環式」浴槽の温泉は「悪い温泉だ!」
 断言していました。でも、一概にそうは言えないのではないでしょうか?
 どうしても、源泉の割当量に限りがあったり、遠かったり、水を足して湧かさないといけない条件の宿は、
 こうせざるをえないでしょう。だいたい、狭い日本、温泉宿が多すぎません??
 お客さまが、その事を知ってて入れば、別に構わないのでは、と思うのですが・・・?
 堂々と「当温泉は循環式です」って明記しておくぐらいの方が、良心的ないい宿だと思いますよ。
 
 ちなみに、この温泉評論家のおじさんが云う「いい温泉」というのは、建物から遠いお風呂だそうです。
 より源泉に近いお風呂の方がいい、という事なんでしょうけど(それは分かりますよ)、その為にお客様に
 不自由な思いをさせる事が、はたして「いい温泉」なんでしょうか??
 健常者や若い人はそれでいいかもしれません。
 ただ、家族に足腰を楽に動かせない者が出来て以来、距離と段差がすごく気になるようになりました。
 いくら源泉に近いからといって、お部屋から10分以上歩かなくちゃいけないような
 「へんぴ」な所に(しかも段差あり)、お風呂を作って「いい温泉」だなんてあぐらをかいているような
 温泉宿に◎をあげて、いいものでしょうか?
 足の不自由な方や、疲れていて元気が欲しくて温泉に来た人には、入るな!と、
 云っているようなものですよ。
 さらに、行き帰りの途中で、事故があったらどうするつもりなのでしょうか?
 お年寄りや血圧に問題がある方が、なが〜〜〜い通路の途中で、倒れたり動けなくなったら、誰が助けて
 くれのでしょうか?「内線電話を通路のあちこちに設置してあります」な〜んて云ってもダメ!
 意識が無くなったら自分じゃかけられません!!
 旅行から帰ってきてから、湯冷めしてカゼをひいた、なんて事にもなりかねません。
 パイプを延ばして、近くまで「いい湯」を運んでくる、くらいの設備投資をしている宿の方が、
 ずっとずっとお客さま思いだと思います。
 冷めたら湧かせばいい話だし、そのくらいで成分が激減したりはしないでしょう???

 ついでに、「循環式では無い」お風呂を見分けるには、湯舟から勢い良く湯が溢れている事だそうです。
 湯舟の底に排水溝が無い、という事でも見分けられるとか。
 でも、よ〜く見ると、秘かに湯舟外の周囲の排水溝から循環させているかもしれませんよ〜。
 うっかり、そこにツバを吐いたりしていませんか?(ああ、恐ろしい・・・)
 (2001.2.20 原文コーンちゃん/くっきぃ手を加えて記) 

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