3月17日


    朝起きて荷作りをしてからレストランに行き、バンガローの従業員と一緒にふつうの家庭料理を食べる。チェックアウトしてから、向かいの店の人に車で港まで送ってもらう。トイは一足先に港に行って新しい客を招いているらしい。港でトイともう一度会い、一緒に写真をとって別れることにした。

    これから5時間スローボートに揺られることになる。港を出てから1時間半ほどして、ついにコタオが見えなくなり、見慣れたトイの顔も目を閉じなければ見えなくなった。船はやっとチュンポーンに着き、バスターミナルまでボロバスで移動した。バスターミナルには3時半ごろ着き、8時までバンコック行きのバスを待つために時間を潰すことになった。とりあえず目の前にあるマーケットに行き、魚屋と青果店にはさまれた総菜屋でホルモンのブッカケ飯を食べた。なんとお値段たったの10バーツ(28円)!!本当に驚いた。コンビニで買う水の値段と同じなのである。

    お腹も満足したところで町を散策することにした。商店街に行って見ると、こんな田舎町にもかかわらず、ソニーとかパナソニックとか見慣れた看板が目に付いた。その日はかなり暑かったので、8時までで3回ほどジュースを飲んだのを覚えている。5時半ごろすることもなくなったので、バスターミナルの隣りにある荷物を預けている代理店に行きボーっとしていると、そこの女主人(美人)がもうひとつ経営している代理店兼ゲストハウスに行ってシャワーでも浴びてきたら、と言ってくれたので女主人の運転する原付の後ろにまたがり、そこに行くことにした。バイクの後ろにまたがり風をあびると彼女の髪のいい匂いがした。「そしたらね」と言われ降りたのだが、シャワーを浴びるのもなんだか面倒だったので顔と歯を磨くだけにした。

    6時ごろ近くで開かれているナイトマーケットに行き、バーベキューチキンチリソースとごはんを食べることにした。ナイトマーケットは活気に包まれていて、思わずなにかを買わずにはいられない勢いだった。僕は訳もわからず手にとったサングラスをノリで買ってしまった。実はこのサングラス、未だに一回も日本でかけたことがない。きっとこれからもかけないことだろうというデザインの物なのであった。

    8時バスターミナルに戻り、バンコック行きのバスに乗り込む。バスの中はエアコンがおそろしいほど効いていて備え付けの毛布を2枚とって席に着いた。2枚羽織っているにもかかわらず、足元から寒さが襲ってくる。おまけに悪いことは続くもので、バスの中ではアクション映画が夜の11時を過ぎてもまだ大音量で放映されている。インドのバスをふと思い出させそうな感じであった。タイでは冷房はがんがんに効いているほうがいいといった、誤った考えがある。本当に誰かなんとかしてくれないものか?

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