3月15日


   9時半起床。アリはもうどこかに行っている。洗濯をしてからレストランでお粥を食べる。トイは疲れているのか笑顔がない。今日の夜、女の子達はコタオを離れるらしい。食後、女の子達とマーケットをぶらつくことにした。マーケットには大きな坂があるのだが、そこでトラックがひっくり返りそうになってるのを見た。日本だったら大事になっているのに、みんなとりわけ慌てる様子もなく、笑い声が起こったり、写真を取り出す始末だった。
   キツイ日差しの中ずっと歩いていたら、気分が悪くなってきて早く休憩したくてたまらなかった。たぶん寝不足も原因だろうが完全な日射病の症状があらわれてきた。初めは汗が止まらなく、そしてついに汗が全く出なくなり怖くなった。バンガローに戻り、シャワーを浴び水をたくさん飲み、横になることにした。その後レストランに行きフルーツを食べ、ようやく少し落ち着くことが出来た。また部屋に戻りゆっくりする。日差しのキツイ南国では無理は絶対に禁物なのだ。
   小腹が空いてきたので隣りのレストランへ食べに行くことにした。日差しも収まる夕方、サンセットを見ながらシュノーケリングを楽しんだ。部屋に戻り、シャワーを浴び何をするでもなくただ別れの時を一人で待っていた。女の子達はトイや向かいの店の主人達と別れを惜しんでいた。8時15分、車に乗り港に向かう。二人はこれから9時間半の船旅。車をその辺に止めていたため、出港まで見届けることが出来なかった。
   二人と別れてから、トイと二人で飲みに行きいろいろと話をした。今日トイと色々話をして、旅に来て本当に良かったと新たに感じた。人が好き、タイが好き、タイに着て本当によかった。外国の人と話をしているという感覚は旅行をしていると次第になくなり、人と話をしているんだと当たり前のことを感じるようになってくる。
   10時過ぎ部屋の戻り、シャワーを浴びレストランのハンモックに揺られながらまた、トイと話をする。彼は一人でいるのが好きな(でも人が好き)寡黙な人で、都会の生活が嫌でコタオにいてるとのこと。お金がなくなったら、自分の描いた絵を売ってお金を作り、自由を求めてまた自分のペースで生きていくという愛の人で、僕の理想に近いことをしている人であった。色んな経験をしてきたのが顔に表れていて、彼の顔はとてもよかった。
11時40分就寝。 3月16日へ

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