3月9日


   7時起床。12時にチェックアウトしなくてはならないから、乾ききっていない洗濯物を乾かすために屋上に行くことにした。空にはとてつもないほど大きな雲がそらを覆っていた。12時、部屋を片付け荷物をレセプションに預けるとオーナーが、チェックアウトは12時だけど出発までホテルの中でシャワーとかも自由に使っていいよ、と気遣ってくれた。それではと、ホテル内でゆっくりしてたら河内長野(僕の近所)に住んでるカップルが洗濯をしていて、僕も混ぜてもらい色々と地元トークに花咲かせてた。

   小腹も空いてきたことだし、ホリデーリゾートに行きランチを食べに行った。しかしホリデーリゾートと僕はどうも相性が悪いらしく、ランチはまだ出来てないから朝食しかないよ、と言われた。仕方なくチキンサンドとコーラを頼むがさすがホリデーリゾート、53ルピーと結構なお値段だ。お腹がふくれる訳でなく、物足りなさを感じたので、向かいのカレー屋さんに行きベジタリー(15ルピー)を食べた。お腹一杯になったし、なおかつ格安でこっちの方がいいなと思った。

   ホテルに戻り、またカップルとずっと話をする。色々話をするうちに乗ってきて帰国後会うことにした(帰国後、本当に再会した)。出発の日と言うのはいつもそうだけど、時間が中途半端で一日何をしていいか分からなくなる。この日もそうで特に何をするでもなく、ただ話だけをしていた。あーだ、こーだしてるうちに日も暮れてきて、一緒に晩御飯を食べに行くことにした。ミッキーマウスレストランという訳の分からんレストランでプリー最後の晩餐を飾ることにした。ここの主人ミッキーさんは夜になるとサドゥー(修行者)になるというなんとも掴みどころない謎の人であった。チキンマサラとベジエッグ・ライスを食べ、食後にはミッキーさんじきじきにカードマジックを見せてくれると言う。たいしたもんじゃないんだろうと思ってたのだが、予想外に熱中してあっという間に8時くらいになった。

   ガンダーラホテルに戻り荷物を出してもらい、いよいよお別れすることになった。リクシャーで駅へ向かった。プリー駅に着くと座席表が張り出されていてチェックしようとしたら、昨日のバカコミッションおやじが寄ってきやがって、またまた頼んでもいないのに勝手に僕の座席を調べてきやがった。どうせまた金を要求してくるんだろうと思ってると、予想通りこの男は25ルピーと言ってきやがった。本当にこの男だけはブチ殺してやろうかと思ったけど、バカに腹を立てても精神衛生上よろしくないので、コーチナンバーとシートナンバーだけを聞いてはした金をくれてやった。このアホ野郎!まともに働きやがれ!

   僕の乗る列車はエアコンの3段寝台。車内にゴキブリがいるものの、さすがに値段が高いだけあって乗ってくる客が違う。身なり、教養ともによさそうで日本人の僕を見ても興味一つ示さない。金で安心が買えると思えば550ルピーは安いものだ。ガキチョはいっちょ前にオヤジのことを「パパ」と呼ぶ。

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Last modified: Fri Apr 28 13:22:42 JST 2000