ThinkPad220で爆速メールチェック!?
with PC DOS 2000 & WebBoy4

更新日 2000年8月28日

220の2号機が液漏れから復活したので春先に購入したまま眠っていたグリーンソフトウェアパッケージ(PC DOS 2000とWebBoy4のセット、画像1画像2)を使ってインターネット接続環境を構築してみました。
むかしWebBoy3で同様の環境を構築したこともありますが、そのミレニアムバージョンってとこでしょうか?

220と-H"の画像(WebBoy4のページにアクセス中、こう並べるとやっぱりブラック-H"がよかった)

使用した機種:ThinkPad220(25MHzにクロックアップ済み&340MBHDDに換装済み&メモリは10MBに増設)、東芝DL-S200(-H")+SUNTAC PS64C1
使用したソフト:PC DOS 2000、Play At Will version3.0、WebBoy version4

1.まず PC DOS 2000 をインストールする

何はともあれDOSのインストール。慣れたDOS7でもいいのですがせっかくなのでPCDOS2000をインストールします。
ところがDOS2000のパッケージを開いてマスターFDを見てびっくり! PC DOS J2000 と書いてある下に (PC DOS J7.0/V) なんて書いてあるじゃないですか。まさかなーと思いつつDisk1で起動したところ、「PC DOS J7.0/Vをインストールしますか」なんて聞いてきました。確かにバージョンアップというよりパッチ程度のものとは聞いていましたがせめて「PC DOS 2000 セットアップ」とかにしてほしかったです。まあ気分的な問題ですけどね。
で、DOSのインストールですが今回使用したDOS2000はFD版なので、いつもどおりセットアップディスクで起動するだけ、何の苦労もなくインストールできました。あと私はいつもこうなのですがインストールのオプション選択では出来る限りオプションを少なくしています。今回はWebBoyを使うのでMKKをインストールしましたが基本的にはなにも入れません。なにも入れなければそれだけメモリの空きも増えますから。必要なものは後からでも入れられますしね。
で、インストール完了後、verコマンドを打ち込むと「PC DOS J7.0/V Revision 1」なんて返してきました。なんだかなー。だったら「PC DOS J7.1/V」とか「PC DOS J7.0/V Second Edition」とかにしたほうがまだ実態に合っているんじゃないかなー、なんて思ってしまう。たかが名前、されど名前、けっこう大事ですよね。期待しただけにちょっとがっかり。

ちなみにPC DOS 2000 と PC DOS J7.0/V の違いは2000年対応とユーロ通貨対応くらいのようです。そのせいかFDは11枚組みになっていますね。

2.PCカードモデムを使えるようにする(Play At Willのインストール)

いつまで愚痴っていても仕方ないので気を取り直してPlay At Will(PAW)をインストールします。もちろんDOS2000付属のPhoenixのカードマネージャでもいいのですが、今回はとりあえず使い慣れたPAWをインストールしました。FDからPCMINSTDを起動し、IBMマシン用PCカード・サポートソフトウェア(DOS)を導入するだけですね。ストレージ系はとりあえずすべて使えるようにし(これは私の好みです。ストレージ系のカードを使わないならここはインストールしないほうがメモリの節約になります)、オートコンフィグレーターも使用します。
これで再起動するとたいていのモデムカードが使えるようになっているはずです(たぶん)。PS64C1はこれで大丈夫でした。

ちなみになぜ外付けモデムではないかというと220のシリアルポートが単純に遅いからです。

3.WebBoy4のインストール

いよいよWebBoy4のインストールです。ここでWebBoy4の稼働環境をチェックすると、386SX以上、4MB以上の実装メモリ(インストール時コンベンショナルメモリが500KB以上必要)、5MB以上のHDD空き容量、そしてIBM DOS J5.02/V以上(PC DOS 2000推奨)となっています。
一番引っかかりそうなのなコンベンショナルメモリの空きが500KB以上必要ということなので早速memコマンドでチェック、すると479KBなんて返してきました。でもバージョン3の時はこれでいけたのでとりあえずインストールしてみました。

まずディスケット1(インストール)をFDDに入れてinstall.exeを実行、するとインストール先を聞いてくる(c:\webboyでいいかい?)ので問題なければYを選択します。
しばらくしてGUIのインストール画面が出てきますが、とりあえず次画面を2回選択すると機能の選択画面になります。JavaScript1.1を使うには高機能版(486SX以上)が必要なのでとりあえず無理を承知で高機能版を選択しました。
次のビデオの設定ではVGA、16色カラーを選択しました。
接続方法でLAN接続かダイアルアップ接続か聞いてきますので、当然ダイアルアップを選択します。するとダイアルアップ設定画面に行きますので、それぞれの項目を設定します。とりあえずユーザーID、パスワード、電話番号、DNSサーバー1だけ入力すればあとはいいみたいです。ちなみにDNSはバージョン3同様 0.0.0.0 でOKでした(@niftyの場合)。次画面で確認のため、もう一度パスワードを入力させられます。
モデム設定ではPCカードモデムなのでCOM2、速度は64Kでつなぐので115200、ダイアルは-H"だからトーン、初期化コマンドはよくわからないのでとりあえずデフォルトのATZにしておきました。
フォントのことで文句を言われますが軽く聞き流して了解を2回クリック、ファイルのコピーが始まります。
途中ディスケット2に入れ替えてしばらくするとconfig.sysとautoexec.batを書き換えたよって言うメッセージが出るので了解、完了のメッセージが出るのでこれも了解を選んで、DOSを再起動すればWebBoyが使えるようになっています。

4.WebBoyの起動

再起動後、webboyと入力するとWebBoyがたちあがります。
早速この(私の)ページに接続するとはやいはやい、ほんとに386?って思うくらいの速さでつながります(もちろん240とは比べられませんが)。まあ接続環境が携帯の9600bpsから-H"の64Kbpsになったのだから当たり前って言えばそれまでなんですけどね。でもやっぱり速いです。
じゃあこの勢いでって事で掲示板に書きこもうかと思ったらエラーを返されてしまいました。ジオいわく「ブラウザが悪いんじゃないのおー?」だそうです。ざんねん!とりあえずメッセージは読めるようですね。
それではと思いゲストブックにいったらすんなり書きこめました。

5.メールの設定

次にメーラーの設定ですね。これはWebBoy起動後、F11のメーラー設定で出来ます。
ここでPOP3サーバー、POP3ユーザーID、POP3パスワード、SMTPサーバー、メールアドレスを設定します。署名も作れるんですね。
それでもってつないで見るとあっさりメールの送受信が出来ました。こんな簡単でいいのかなってくらいです。

6.というわけで、

メールチェックまでの所要時間をはかってみました(概算)。

機種 電源投入からWebBoyの起動まで メーラー起動から読込み開始まで(接続含む) 合計
ThinkPad220改(25MHz) 65秒 25秒 90秒
ThinkPad240 45秒 25秒 70秒
ちなみにWin98では 電源投入からWindowsの起動まで Outlook起動(タスクバークリック)から送受信開始まで(接続含む)  
ThinkPad240 80秒 30秒 110秒

どちらもチューニング次第でもっと速くなると思いますし、うちの環境での計測ですがとりあえずこんな感じです。

もう少し詳しく言うと、220の場合、メモリチェックに15秒、DOS、WebBoy起動までが50秒弱、接続が20秒強、メーラー起動から読込み開始までが5秒(手動なので)かかっています。
一方240では、電源投入からメモリチェックが終わってOSがスタートするまでが30秒掛かっています。そのあとWinが起動して、Outlookをクリックできるようになるまでが約50秒って事ですね。それでもまだOSが起動中なのでOutlookも接続が遅くなるようです。通常ですとだいたい20秒弱くらいで送受信を始められます。ちなみに240で電源投入からWinの砂時計が消えるまで通常90秒ほどかかります。
WebBoyの場合はDOS、WebBoyの起動を含めて15秒程度です(確かに広告どおりだ)。その後接続するのに20秒強、メーラー起動から読込み開始までが5秒ってかんじです。接続以降は220と大差ないですね。

つまり220のほうがWinな240より速いということです。手動計測なのであくまでも目安ですけどね(だいたい強弱なんてついているのが怪しい)。

7.そうなると

ThinkPad220に是非WebBoy4を入れましょう。もちろん接続環境は64Kがベスト、はっきり言って220が生まれ変わります。基本的にキーボードだけで操作できますし、画面がシンプルな分、直感的に操作できます。ほんとマニュアルなんて要らないです。
だいたいDOSベースでこれだけのことをやろうと思ったら相当勉強しなければならないですよー。それを上のような手順であっという間に、しかも簡単に出来てしまうんですから。DOSの知識なんてほとんど要らないです。まあ、爆速とまではいきませんが結構な速さでメールチェックできますし。これはつかえますよー。
だいたいこれだけのことが出来るんだから220を過去のマシンだなんてもう言わせないってことですね。ほんと現役マシンに出来そうなかんじですよ。

***** と、浮かれてはおりますが、現実問題として本格運用するとなるとFEPの問題など結構ハードルは高いと思います(掲示板に書き込めないなど、どんなページにもアクセスできるというわけではないようですし)。これを使いこなそうとするにはやっぱりある程度の技量(もしくは工夫)が必要かもしれません。メールチェック程度に使うか、あるいは骨の髄までしゃぶり尽くすかはユーザー次第って事なんでしょうね。うーん、どうせならしゃぶり尽くしたい気もするけど。でもそう考えると本格運用って何なんだろうなんて思ったりもします。むむむ、ますます頭が混乱してきた。 *****

とりあえず深く考えないで220をもっと楽しんじゃいましょう!

220にWebBoy3を載せた昔の特集

PC DOS 2000のページ(日本アイ・ビー・エムのサイト)

WebBoyのページ(日本アイ・ビー・エムのサイト)

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