更新日 99年10月19日
バタフライのHDDはパック式になっているので230などに比べると楽に換装できる構造になっています。HDDパックの中身を入れ替えれば良いのですが、ご存知のようにアメリカ生まれのバタフライはトルクスネジという日本では余りなじみの無いネジを使っていますので工具の入手に難があります(もちろん日本でも買えますが一般にトルクスドライバーセットを持っている人は少ないのではないでしょうか)。またHDD固定用のネジ穴の位置も内ネジで、最近の外ネジタイプのHDDはつけられなくなっています。そんな悩みをいっきに解決してくれるのがMICROTECHのThinkPakです。これはHDDパックのケースのみの商品で、中身のHDDは好きなものが装着できるというものです。最近では店頭で見かけることもなくなりましたが、先日奇跡的に入手することが出来ましたのでさっそく使用してみました。(購入の経緯はTP Private Historyで触れています。)
この箱を見かけたら即GETでしょう!? しかしよくTゾーンで買うなあ。
これがThinkPakです。形状は純正HDDパックと同じですが、材質はこちらのほうが柔らかいです。特にスナップの部分は脱着の際にかなりしなるので壊れるのではと心配してしまいます。
ちなみに純正HDDです。スナップ部が金属になっています。
ThinkPakの最大のメリットは外ネジ/内ネジ両対応というところでしょうか。右の純正のほうは内ネジのみです。
=== ThinkPak準備編 ===
今回使用した日立のDK-237A-21です。2.1GB、外ネジ、9.5mm厚のHDDです。
上図の左側フィルムケーブルについているコネクタに2.5インチHDDを接続します。
ThinkPakにHDDをはめ込み、ネジを締めれば準備は終わりです。ThinkPakのHDD固定用ネジは+ですのでふつうの+ドライバーで締められます。
=== 本体装着編 ===
まずHDDパックを外す前にPCカードスロットの蓋とバッテリーを外します。
上図のようになったら
コインでこじってHDDパックを引き出します。
HDDが少し飛び出すとあとは手で楽に引き出せます。
はい、とれました。
あとはHDDを取りつけたThinkPakを本体に装着します。取りつけるHDDによっては若干挿入がきつくなります。
最後にバッテリーとPCカードスロットの蓋を取りつけて終わりです。ちょっと色合い(正確には材質)が違うのと、若干浮いているのがご愛嬌といったとこですか。
あと今回使用した日立のHDDでは、BIOS画面でHDDの総容量が15MBと表示されます。ただFDISKでみるとディスクの容量は2063MBとなっています。まあ実害は無いので良いのですが。
以上、写真を載せるほどのものでもないのですがとりあえず換装記念にページを作りました。当初はPC110のPCカードデバイスのようにHDDを取り替えながら運用しようと思っていたのですが、ThinkPakが予想以上に弱そうなのと、本体コネクタ部の消耗が心配なので本体付属のHDDパックは緊急用のHDDとすることにしました。ただ本文でも述べましたが、純正に比べると装着時にやや違和感がありますので外見重視な方は純正HDDパックでの換装をされたほうが良いかと思います。あくまでも推測ですが(すでにやっておられる方もいるとは思いますが)純正HDDパックの側面に穴を開けられれば外ネジHDDの装着も出来ると思います。強度、外観も純正のほうが上ですのでそちらのほうが良いかもしれません。あと12.7mm厚のHDDの場合本体サイズとぴったり合うため若干きついかもしれません。自分的には9.5mm厚のほうが良いかなと思います。あとひとつ、本体のコネクタがPCカードスロットそっくりなのですが、間違ってもタイプアダプタなど使ってPCカードHDDなどを挿しては行けません。良くわかりませんが私が試したときは電源投入と同時にものすごい異音がしました(^^; かなりあせりました。