リストボックス(ListBox)の使い方

リストボックスは、ユーザにリストの中から項目を選ばせる時使用します。単に項目の表示用にも使用できます。

リストボックスの表示項目を設計時に設定するには

1. オブジェクトインスペクタでItemsプロパティのボタンをクリックしてプロパティエディタを表示させます。
2. プロパティエディタで項目を入力します。１行がリストボックスの１行に相当します。

選択された項目番号を得るには

1. ItemIndexプロパティは現在選択されている項目の番号を表します。リストの先頭が０で、何も選択されていなければ−１となります。
2. 選択された項目内容はItems[ItemsIndex]で得ることができます。

複数項目を選択させるには

1. MultiSelectプロパティをTrueにすると、複数項目を選択できるようになります。複数項目を選択するときはＣｔｒｌキーを押しながら項目をクリックしていきます。
2. MultiSelectがTrueのとき、ItemIndexは現在フォーカスのある選択項目番号になります。
3. 選択されている項目の数はSelCountプロパティで得ることができます。
4. どの項目が選択されているかは、Selectedプロパティで確認できます。

例

var
  i: Integer;
begin
  if ListBox1.MultiSelect = False then
  begin
    MessageDlg('Selected = ' + IntToStr(ListBox1.ItemIndex)+ ' '+ListBox1.Items[ListBox1.ItemIndex],
      mtInformation, [mbOK], 0);
  end
  else
  begin
    for i := 0 to ListBox1.SelCount do
    begin
      if ListBox1.Selected[i] = True then
         MessageDlg('Selected = ' + IntToStr(i)+ ' '+ListBox1.Items[i],
          mtInformation, [mbOK], 0);
    end;
  end;
end;

項目をリストに追加するには

ItemsプロパティはTString型なので、Addメソッドで項目を追加できます。

例

var
	str: string;
begin
	str := InputBox('Item', 'Enter new item', '');
    ListBox1.Items.Add(str);
end;

項目をリストから削除するには

ItemsプロパティはTString型なので、Deleteメソッドで項目を削除できます。

例

ListBox1.Items.Delete(ListBox1.ItemIndex);