delphi.gif (306 バイト) Chartの使い方


Chartはたいへん高機能かつ複雑なコンポーネントです。おそらくDelphiのコンポーネントの中で一番複雑なのではないでしょうか。Chartは主にグラフを表示するのに使いますが、これを使いこなせればほとんどのグラフはかけてしまうと思われます。ファイル(データベース)に保存されたデータを表示するにはDBChartを使うと簡単に行えます。

 

toach.gif (917 バイト) 各種プロパティの設定をまとめて行うには

フォームに貼り付けたChartをダブルクリックするとプロパティエディタが表示されます。このプロパティエディタは項目別にタブを切り替えて値を設定します。簡単なグラフは、このプロパティエディタでの設定だけでプログラムを書かずに表示できます。

 

toach.gif (917 バイト) グラフのタイトルを変更するには

デフォルトではグラフのタイトルがTChartとなっているので、まずタイトルを変更します。オブジェクトインスペクタで、Titleを選んでプロパティエディタを表示してタイトルを変更します。必要ならその他のパラメータもついでに変更します。

 

toach.gif (917 バイト) 軸や枠を変更するには

グラフのタイトルを変更するとき表示されたプロパティエディタは、他のパラメータを変更するときにも現れます。ついでに軸や枠などのパラメータも必要なら変更します。

 

toach.gif (917 バイト) データを読み込んでグラフを表示するには

  1. Chartは複数の系列のデータを同時に表示できるようになっていますが、ここでは1系列のデータを扱うこととします。
  2. プロパティエディタで「系列」タブを選んで「追加」ボタンを押します。TeeChartギャラリーが表示されるので、ここでは「折れ線」を選ぶこととします。(3次元は不要なのでチェックをやめます)
  3. プロパティエディタを閉じるとChartに折れ線グラフが表示されます。
  4. データを読み込むにはふつうのファイル読み込みを行います。読み込んだデータは系列(Series)に追加していきます。
  5. 最後にリペイントします。RepaintはTPanelのメソッドです(ChartはTPanelから派生していることを思い出しましょう)。

delphi1.gif (322 バイト)

{ ファイルから読み込んだデータをグラフ表示 }
procedure TForm1.ShowChart(fn: string);
var
    f: TextFile;
    x, y: Double;
begin
    AssignFile(f, fn);
    Reset(f);
    while Not Eof(f) do
    begin
        Readln(f, x);
        Readln(f, y);
	Chart1.Series[0].XValues.AddChartValue(x);
    	Chart1.Series[0].YValues.AddChartValue(y);
    end;
    Chart1.Repaint;
    CloseFile(f);
end;

toach.gif (917 バイト) Chartの詳しい使い方

Delphi3をお持ちなら、\Delphi3\Teechart\Tchartv3.docに日本語の詳しい説明があります。

 

toach.gif (917 バイト) その他のグラフ表示コンポーネント

GraphChartFxもあります。こちらはActiveXコントロールです。