入出力の概要
DelphiはPascalネイティブな手続きやコンポーネントのメソッドなど、様々な入出力方法があります。
通常の入出力の他、I/Oポートへの入出力がありますがWindowsでは特別な場合を除いて推奨されません。また、Windows NTではI/Oポートへのアクセスは禁止されています。もし、どうしても必要ならインラインアセンブラで直接IN/OUT命令を使うことで可能です。
このほか、マルチメディアデバイス(MIDIやムービーなど)への入出力はMediaPlayerコンポーネントを使用します。
ウィンドウの入出力
Delphiではふつうウィンドウへの入出力は直接には行わず、フォームに貼り付けたコンポーネント(エディットボックス)などをアクセスして入出力を行います。
文字列を表示するときはエディットボックスやメモコンポーネントを使います。
画像を表示するときはイメージコンポーネントを使います。
図形を表示するときはShapeコンポーネントを使います。
メッセージボックスを表示するときは、MessageDlg手続きを使います。また、ApplicationオブジェクトのMessageBoxも使えます。
マウスやキーボードの入力はイベントによってコンポーネントに通知されます。イベント応答メソッドはオブジェクトインスペクタのEventタブで追加できます。
ファイルの入出力
DelphiはTurbo Pascal互換のファイル処理ルーチンが使えます。また、ファイルストリームを使う方法もあります。
(あまりお勧めできませんが、Win32 APIにもファイルアクセス関数があり使用可能です)
プリンタへの出力
ふつう、Printerオブジェクトを操作して印刷を行います。データベースを扱うならQuickReportを使うとビジュアルに帳票の設計ができます。
コンソールの入出力
Delphiではコンソールアプリケーションを作ることができます。そのときの入出力は、ReadやWriteを使って行います。