MAは大成功! 〜シリコンバレー放談3〜 ネットスケープ、ジオシティ、エキサイト、ライコス… たとえばよく耳にするこの5社は、昨年買収された大手インターネット関連NASDAQ企業です。いずれも時価総額数千億円というボルボの買収価格より高い価格で買収されて話題になりました。 これまでにベンチャー企業のロケット的成長を加速している「急成長企業創造マシン」である「機関投資家」「インベストメント・バンク(以下IB)」「ベンチャーキャピタリスト(以下キャピタリスト)」について述べてきました。今回は、彼らを突き動かすもうひとつの経済原理、M&Aについて述べてみたいと思います。 MAは大成功 NetscapeのMark Andlysenは   億円(AOL株式価値換算) 実はより重要な知られざる事実は、未公開企業が米国では昨年の一年間に190社がMAされ、77社がNASDAQに株式公開(以下IPO;Initial Public Offering)しました。 この買収総資金、つまり買収された会社の株主が受け取った資金の合計金額は126億ドルにも達します。創業者と経営チームの出資比率を30%とみると、約38億ドルが彼らに渡った計算になります。 株式公開によって生まれた株長者よりも、MAによって生まれたMA長者の方が多かったという事です。ちなみに買収価格上位10社を見ると、いずれも2億5000万ドル以上と、平均的なIPO時価総額よりも大きいので、株主の手取りもIPOした時以上となっています。 (すべてのデータVC投資先会社を母数をする。Venture One調査より)