パナソニック Let's Note AL-N2T516J5


 はじめて購入したノートパソコン、これを購入するまでノートパソコンは拡張性が低いことや、性能の割に価格が高いこともあり購入することはなかった。しかし、仕事で必要になったこともあり、トラックボールが特徴のレッツノートを偶然安く売っているのを見つけ買うことにした。これまで98を買ってきてハード、ソフトの資産がかなりあり、それをほとんど捨てることになるので、とりあえずBsはそのまま使うことにして、レッツノートは仕事中心で使うことにした。初めてのDos/V機だが、Win95を使う分には変わりなく、使いこなすのに特に問題はなかった。

(1)主なスペック

・CPU MMXPentium166Mhz
・RAM 32MB
・HDD 2.1GB
・3.5インチFDD外付け付属
・TFT液晶 800×600×1677万色
・PCMCIA type2×2基
・Windows95インストール済
・モデム、CDROMドライブは無し

(2)購入した拡張機器

・モデムPCカード56kbps(アイオーデータ)
 モデムが内蔵されていないので、購入した。これで、本格的にインターネットを始めるようになる。実際の速度は41kbpsぐらいで、現在主に使っているパソコンより速い。
・PD/CD-ROMドライブ(パナソニック、LF-1500JDN)
 CD-ROMドライブがないとソフトのインストールができないので購入するつもりでいたが、PDドライブを以前から使っていたので、これがぴったりだった。ドライバをインストールし問題なく使用できた(同じメーカーなのであたり前だが)。

(3)購入したい拡張機器

・メモリ
 最大96MBまで拡張できることになっているが、64MB以上はキャッシュが効かないという制限がある。ただ、Win98などメモリを多く使うOSの場合は96MBに拡張した方がよいようだ。現在仕事で使う分には32MBで十分なため、今のところ拡張する予定はないが、メモリ自体の入手が困難になる可能性があるので思案中である。
・ハードディスクの交換
 「Let's Noteナビゲーター2」という本に交換の方法があり、特に難しそうではないのでより大容量のものに交換したいと思っている。しかし、交換可能なHDDは6.4GBぐらいまで(いわゆる8GBの壁)のものに限られると思われるので、IBMの5GBのものを考えている。ただ、これもメモリと同様仕事に使う分には現在の2.1GB(現在の空き容量約500MB)で十分なため思案中である。

(4)インプレッション

 買う以前からいくつかの機種を検討していた。その中でレッツノートの特徴としてトラックボールを採用していることがある。実際ポインティングデバイスとしては最高だと思っている。光学式で、メインテナンスフリー(といっても1年に1回ぐらいは溜まったゴミを取ると具合がいい)ということもあるが、素早く大きく動かす場合も、細かい動きの時にも思った通りの操作性がある。欠点としては操作性の良い大きさのボールを内蔵するとパソコン本体の厚みが増えてしまうことがある。レッツノートもSONYの505といった薄型ノートと比べるとかなり厚みがあり、長時間キーを打つと手首が痛くなりやすい。キーボードのタッチはストロークが少ない割に悪くない。パンタグラフ式のこった造りが寄与していると思われる。またすべてのキーがほぼ均等に配置されているうえ、私がよく使うキーが標準キーボードと同じ配置となっていることもポイント高い。(「Q」のななめ左上に「1」があり、その左に半角/全角キー(ESCキーと入れ替えている)があってほしい、B5サイズ以下のノートパソコンではそうなっていないものが多い。カーソルキーの上に「PgUp」「PgDn」キーがあるのはこれに慣れると便利だ。)
 他のメーカーのパソコンのようにたくさんのインストール済みのソフトがあるわけではなく、付属ソフトはほとんどないが、これがかえって自分で好きなものをインストールする者にとっては好ましい。購入時のHDDの空き容量が大きくインストールしてあるソフトをアンインストールしても残骸が残ることが多い。
 仕事場の書類をおいて狭くなっている机にも置ける上、机の引き出しに横にして入るのも便利なことの一つ。(帰るときはカギのかかる引き出しに入れることになっている。)たまに、家に持ち帰るときも自分の使っている鞄に入れやすく持ち運びしやすい。B5サイズのパソコンといえば持ち運びのしやすいこと、バッテリーの持ち時間の長いことがとても大事なことのように言われているが、実際どれだけの人がモバイルをしているのだろう。メールのチェックをするだけなら携帯電話か、PDAを使えばいいわけだし、クライアントにパソコンで説明する場合もB5ノートでは画面が小さすぎる。1kgを越えると毎日持ち歩くに重すぎると思う。また、仕事場の机で使う場合でも必ずしもフル装備のA4ノートである必要はないように思う。使いやすいキーボードとポインティングデバイスがあれば、フルサイズのキーボードでなくても十分仕事に使える。狭い机の上では省スペースの方が仕事がしやすい。とはいえ最近は状況が変わってきている。これは別のパソコンの紹介の時に述べたいと思う。
 液晶はTFTの10インチで最大800×600ドットのものだ。標準的なものだが、最近はこのサイズでXGAのものが増えてきている。しかしこれは文字が小さすぎると思う。私は年をとるにしたがいそういうように感じるようになった。だから若い方なら問題ないかもしれない。ノートパソコンにカラー液晶が採用されるようになってからずいぶんたつ。当時は雑誌の記事にもメーカーによる液晶画面の質をかなり問題にしていた。いまではTFTで見にくい液晶画面というのはほとんどない。しかしその中でもシャープの液晶は良くできているように思うが、大きな差ではないし液晶画面を見比べてノートパソコンを買うほどのことではないように思う。
 いまでいうレガシーデバイスをフル装備している。私の場合これが仕事で必要だった。プリンタが自分の席から離れたところにあり、そこまでレッツノートを運び直接パラレルインターフェイスに繋いで印刷していた。私物のパソコンはLANに繋いではいけないことになっているためこのようにしていた。USB−パラレルの変換ケーブルというものもあるようなので、USBがあればよいのかもしれないが追加出費無しに繋げられるのはありがたい。
 欠点としてはいまでは必須のUSBがないことがある。後継機種では追加されており、USBデバイスがいろいろ出ている現在仕事以外で使うのには苦しいかもしれない。
 今買うとしたら中古になるが、他のメーカーの同クラスのものより高めの価格になっている。人気がある証拠だろうが実際買うとなれば高い分の価値があると見るかどうかは人によって異なるかもしれない。私は現在も仕事に使っており十分満足している。