* 私が、この「連載」をしている間、いろいろな機種が発表されたりした年代を調べていて、ある重要な法則に気づきました。
* NECの機種による年代と「連載のタイトルによる時代区分」を調べると、
前史 (オフコン隆盛期、「旧御三家」最高調)
1979年 システム100(ITOS) 発売
前史 後編 (伝票発行機的マシンからOS重視のマシンへ)
(オフコン全盛期 「新御三家」への移行期)
1987年 S3100 発売
オフコン成熟期 (「新御三家」による寡占化)
黄昏の予感 (C/Sシステムの隆盛期)
1995年 Express700シリーズ 発売
Windows95 発売
隠れオフコンの時代 (C/Sシステムの全盛期)
その「節目に当たる年」がちょうど8年目ごとに並んでいることです。
* 最初の節目の1979年の前後には、1977年JBCC漢字コンピュータ、 1980年リコーもOS強化されたリコム2000シリーズ。 オフコン全盛の時代へ突入します。
ここを境目にNECもS100で本格的に参入します。
* 8年後の次の節目の1987年前後には、1986年リコーMXシリーズを発表してUNIXベースに変更(独自OS撤退)、
1988年JBCC AS/400の販売に切り替えて、自社オフコンから撤退。リコーもAS/400のOEMに転換。弱小メーカが撤退して「新御三家」の寡占化が進みます。
パソコンの時代が始まります。
後半はダウンサイジングが隆盛になります。
* さらに8年後、 1995年 win95の発売、隠れオフコンの時代です。この年にはEX700が発売されました。
*** そして、1995年から8年後とは。。。 ***
* そうです、本年(2003年)なのです。
* 2003年、MSが「.NET」を発表してクライアント/サーバ路線からJAVAと同じ土俵へ転換。 LINUXなどオープンソースの隆盛期へ。
これから8年間は
「C/Sシステムの成熟期=黄昏の時代」
「J2EE、.NETなどWEB型システムの隆盛期」
「オープンソースの隆盛期」
と考えられます。
* 今年(2003年)は従ってコンピュータ業界の流れが変わる重要な意義をもった年なのです。
* 「オフコン」にとっても今年が大きな節目になると考えられられます。 きっと新たな流れが始まると思います。
* ぼつぼつ「隠れオフコン」を脱して自信を回復し、新たな「価値」と「時代の言葉」を創造することにより、次なる飛躍をつかみ取ることができるか? それとも「自然消滅」の道をたどるのか?
ここが「正念場」であります。
(続く) 次回は:最終回「オフコン未来考」をお送りします。