Re:リコーのオフコンとA−VXの未来


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In Reply to: リコーのオフコンとA−VXの未来
投稿者:江須扇 - 投稿日時:2003年08月24日 22時16分45秒

EXCHANGEさん初めまして、先ほどはご挨拶もせず失礼しました。
私もリコーの事を少し書かさせてください。

>OS的にはRicom2000〜Ricom−IがCOMPOSという独自OSでした。
これは面白かったですね。ディレクトリ(ファイル管理)がCP/Mのよう感じで、ファイルの登録をする必要がありましたが、自動拡張を16ブロックまでできたのは、NECのITOSとくらべて画期的でしたね。当初のRicom2000が3FDDを標準装備にしたので、2FDDシステムのITOS−1マシンと比べたら運用性は抜群に良かったですね。
CPU内部ではJISで管理しており、FD出力はEBCDICのIBM形式とハード変換をしていた謎のマシンでした。
(ソートはJIS順でした。N5200もCPUはJIS、FDはEBCDICだったようですね?)

>これがなかなか優れた製品でして、この上でcobolおよびRapidというコボルジェネレータが利用可能でした。cobolはmicrofocus製で超高速コンパイルが可能、Rapidは構造命令をもつcobolライクな言語で当時はNECのオフコン(システム100)などのcobolよりずっと進んでいたと思います。
COMPOSのCOBOLは実際の開発がMicrofocus社(噂ではMS社?)かもしれませんが画面機能やプリンタのフォームオーバーレイ機能はITOSのCOBOLの機能を改善して取り込みITOSより簡単でITOSよりコンパイルスピードが無茶苦茶速かった独自仕様でしたね。
(ITOS−1では1000ステップで30分以上掛かったいたのが、2、3分でできて感激をしました。)
そのCOBOLを生成できるジェネレータRAPIDがSMART+APG(1978年のITOS以前のNEACシステム100のCOBOLジェネレータRPGを模した名前と記憶しております。)のようで会話形式とバッチ形式両方可能な簡易ソフトでしたね。
(その後のITOSのCOBOL/Sより良かったと思います。)
しかし、FDシステムから大容量HDDが中心になった時、DOSのようにディレクトリが階層構造になってなかったのと16ブロック以上拡張できないのが致命傷になりましたね。(あと日本語機能の漢字コードが独自仕様でカタカナ2バイトも致命傷でしたね)

そこでMX500シリーズのUNIXsystemⅤRelease4の登場で一気に解消ということだったと思いますが、
開発予算の関係か(?)COMPOS−COBOLの開発者いなくなったのか(?)
今度はmicrofocusのLevelⅡCobolのUNIX版そのマンマで独自仕様の画面機能等を追加して出荷しました。
S7200からEXP700に移行のようにならず、S7200からEXP100のAP環境/開発(実行)セットで移行するような方法です。 つまり、ファイルの指定方法、JCL等や各ユーティリティのパラメータ、メニュー、漢字コードその他、色々手作業する為、移行に莫大な工数(?)が掛かりました。
金額が高い、起動までのスピードが遅い、3.5インチにFDが移行していたのに5インチしか付かないその他いろいろと売れない営業が売れない言い訳をするには最適商品でした。という事で鳴り物入りで登場した割にはあまり売れなかったようですね。

沢山書きすぎたのでこの続きは次回という事で。


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