Hello from New Jersey!

季節の移り変りは目まぐるしく、あっという間に過ぎてしまう感じ。
大好きなニュージャージーの四季折々の美しさをおすそ分けして、少しの間記録に残せて楽しめたらと思います♪

 

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BLACKOUT 2003年8月

 


8月14日はアメリカ生活の長い私も始めて経験する、大変な大停電に見舞われてしまいました。電気にほとんど依存する現代の生活、こんなにももろかったのか、と呆れてしまった。

最初の停電らしきものは4時半くらいに起こりました。上の子の5時からのテニスレッスンに備えて準備をしていると、部屋中の電気がかなり暗くなり、電話のモニターや火災探知機がついたり消えたりして、「なんだ停電かぁ。」と話していたものの、いたって呑気なもんでした。 家の周辺だけが停電なんだと思っていたらレッスンのある室内テニスコートに行く途中の道筋で信号はすべて機能していなく、あちこちに警察官が出動して交通整理をしていました。室内テニスコートに到着して中に入るともちろん真っ暗、ハドソン川の反対側、マンハッタンを見るとまだ日が落ちていないのでわかりにくいながらも、ビルの電気などは全部消えています。後から来た友達の話によると、カナダの発電所で電力が遮断されてしまい、東海岸全域が停電状態との事。 ふーん、大変だなぁ、なんて話しながらもすぐ復旧するものと思い込み、至って呑気な私。それよりも心配だったのはその日メッツの試合を観に行く予定だった事。皆にもう無理だと言われながらも、もしかしたら電気が点いて行けるかも〜、なんて期待していたもんです。

家に帰ってしばらくするとだんなも帰って来て、とりあえず車で外の様子を見ながら食料を買おうという事になり乗り込んだものの、ガソリンがない! ガソリンスタンドはすべて電気が使えないので閉まっていて途方にくれながら走っていると、一軒だけ営業している所を発見。ターバンを巻いた中近東の人達が経営しているスタンドで、「うちは大丈夫だよ、わはは!」なんて言ってるのを聞いているうちに不安がよぎる。まさかテロ? ターバン系の人々には事前に知らされていたのかしら? ラジオでは「テロではありません。落ち着いて下さい。」なんて言ってるけど段々心配になってきた私達。携帯もつながらないし、どうなってるの?

午後8時を過ぎたころから少しずつ暗くなり始め、家中のキャンドルを灯すと段々ホラー映画みたいな雰囲気になって来て子供達もちょっと心細そう。 とりあえず冷蔵庫の中の傷みそうなものを出して夜ご飯に食べ、クーラーボックスに氷と飲み物(主にビール)を詰めて長期戦対策。キャンプみたいだねぇ、なんて笑っていたけど停電5時間を過ぎるとさすがに熱帯魚達の事も心配。 夏場だからヒーターが切れても温度はそう下がらないけど、フィルターやエアーポンプが長時間作動しないと酸欠になるかも。 金魚達の水槽を見ると皆怖がって岩陰に潜んでる。 可哀相に。

我が家は比較的夏は涼しくってクーラーなしでもひんやりと過ごしやすいんだけど、さすがにろうそくをたくさん灯しているせいか、蒸してきて暑い。トイレに行くたびにろうそくを手に持っていかなければならず、暗闇に顔が“ボォー”っと浮かび上がって怖い! 暑い!怖い! 魚が心配! 早く電気点いてくれ〜!

11時頃になり、近所の人達と「なんの情報も入って来ないし心配ねぇ。」なんて話していると、懐中電灯を持った義弟がやってきた。家から10分程の義弟の所は電気が点いたという。という事は我が家もそろそろかしら? それにしても暑い。 電気がなくなっただけでこんなに不便だとは。 朝方4時半頃、「ウィーン」という電気が作動する音で目を覚ますまで結局12時間が費やされました。 午前10時頃になるとクイーンズに住んでいる義母のところも電気が復旧し、最後に残ったのは意外にも大都会マンハッタン。高層マンションは電動ポンプで水を引き上げるので、水道も使えなかったらしく、丸一日シャワーも使えたかったりと大変不便で、ニュージャージーの我が家に脱出してきた友人も居ました。

余りにも無防備に生活している私達。 予想外の出来事に、ろうそく・懐中電灯・水・氷を買い求めるお客が殺到して、法外な値段をつけて売った店もあったとか。私達がスーパーに行った時は、レジが使えないので店員さん達が薄暗い中で電卓を叩いて計算をしたりとおおわらわ。テロの脅威は今も続いているし、やっぱりもしもの時に備えて、いろいろ準備しておいた方がいいな、と痛感した出来事でした。



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ハッピーニューイヤー!

あけましておめでとうございます。クリスマスが終わるやいやな、アメリカでは大々的なセールが始まりました。 50〜70% off くらいの値引きが普通なのでモールは大混雑で、先週末なんてニュージャージーの巨大モール、「ガーデンステートモール」は駐車場スペースを見つけるのも一苦労でした。さてクリスマスの後はいよいよ新年を迎えるわけですが、こちらは1月1日12時になった時は「ハッピーニューイヤー!!」とか言って大騒ぎしますが、ただそれだけって感じで、日本のように大晦日やお正月の風情ある雰囲気はまるでなし。何年こっちに住んでも拍子抜けしてしまう。 学校も会社も2日から始まってしまうので、日本人の人々でもおせちを作らない人が多くいます。 ニュージャージーにある大型日本食スーパー「ミツワ」は、何年か前の大混雑ぶりに比べると比較的空いていて、レジで長蛇の列にイライラする事もなかったけど、やっぱり不景気だからかしら?

我が家は一応毎年おせちを作るけど、元旦は義弟夫婦に招待されているし、今年はやめようかなぁと思っていたら、上の子が当然食べるつもりでいる事が判明したのでやっぱり作ることにしました。 好き嫌いにかかわらず、日本の伝統的な行事を当たり前のようにこなそうとしている子供の姿に私の方が感心させられてしまいました。さて、31日はケーブテレビで紅白歌合戦を観ながらおせち料理作り。丸まった海老を入れるのは腰が曲がるまで長生き出来るように、いくらや数の子は子孫繁栄を願って、黒豆はまめまめしく過ごせるように、など数々の由来を説明しながら詰めていく私のそばに、興味深そうにずーっと貼りついている上の子と、わけもわからず盗み食いを続ける下の子。笑える。 12時まで子供も起きていて、アルコールなしのシャンペンで乾杯しました。  

元旦はまず義弟夫婦の所に行って、韓国式のお正月料理を食べました。トックというお餅の入ったスープを飲むのが慣わしで、トックの形がお金(コイン)の形に似ていることから、新年も金運に恵まれますようにという願いが込められています。上の子が家で必死に暗記した 「セヘ ポック、マーニ パデュセヨ(あけましておめでとうございます)」もなんとか上手に言えて、集まった皆もとても喜んでいました。というわけで、おせち料理は夜になってしまったけど、おいしかったにゃ。


 

大雪便り! スノーマン作りは難しい?

去年の暖冬に比べずっと寒い今年の冬。 何年かぶりにハドソン川が凍るのではないかと思うくらい寒い! そんな中、12月4日から5日にかけて今冬初の大雪が降りました。ハドソン川一つ隔てただけなのに、マンハッタンとニュージャージーでは別世界が展開されていて、マンハッタンの状況を見て大丈夫だろうと車でニュージャージーに来た友達がびっくりするほどこちらの交通状態はマヒしていました。さすがに金曜日には道路はすっかり整備されていたけれど、大雪はいまだにあちこちに残っています。 

驚いたのは金曜日に子供の小学校に迎えに行った時の事。 きっと放課後の校庭では子供達が雪合戦とかを繰り広げ、盛り上がっているんだろうなぁ、と思って迎えに行って見ると.......... 

あり? 校庭には誰も居らず、降り積もった雪は綺麗なまま。なんでも、校長先生から 「絶対校庭で雪であそばないように。 もし遊んだら厳しく罰します」とのお達しがあったそう。 変なの。 無邪気に遊ぶ子供達が見れず、がっかりしてしまった。

私達の住むタウンハウスには雪がそのまま残っていて、子供達は金・土と雪遊びをしてびしょびしょになってはお風呂に入る、という事を繰り返して私の小言を聞く事に。 風邪を引くからもうやめてっちゅーのに......

日曜日は朝から寒いながらも良い天気で、家族でクリスマスツリーを出し、家中の飾り付けをして一気にクリスマスモードに。 11時頃には子供達は待ちきれず、「外に出ていい? 雪だるま作りたいよ〜。」 

しかしながら問題が! この辺りの雪ってサラサラしすぎていてとても固まりにくい。転がしながら段々大きくして行くのも初めての経験で、子供達は四苦八苦。 結局3時間くらい雪で遊んだり、雪の椅子を作ったりしていたみたい。 私はもちろん室内から眺めるだけで、熱いコーヒーを飲んでいたのだ。雪だるまに近づいて見ると、目には台所から持出したジャガイモが埋まっていて、まるで恐怖映画のようだった。

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