<材料と道具について>
ベーキング・パウダーについて・・・ 基本的にベ−キング・パウダ−(B.P)は使いません。 B.Pを入れなくても、卵の力で膨らませることができます。B.Pは添加物で、化学合成物質です。どうしても入れたいときには(卵が古くなった時)アルミニウム・フリーのB.Pを使います。(余り市販には出ていません) あるとき、いただきもののパウンドケーキが、とても大きいのにとても軽いということがちょっと怖くなって、「お菓子って膨らんで無くてはいけないもの?」と疑問を持ってから、ほとんど使わなくなりました。 家庭で作るものは「膨らんでいる」必要性はなお更無いと思います。大きさでなくて、愛情がいっぱいつまった味です。 |
たまごについて・・・ 新鮮(=いつ生まれたものか分かるもの)を使うようにしています。 白身は温度が高いと、ゼラチン質が緩んでしまうので、シフォンなどメレンゲにするときは、冷やしたものの方が、きめ細かいものが出来ます。
|
粉類について・・・ ポストハーベストや遺伝子組み換えなどの問題から国産のものをおすすめします。 |
ボウルは・・・ 大きい方がいいです。まぜやすく、外にはねないから。混ぜやすいということは、早く泡たちます。シフォンなど種の分量が多いものはなおさらです。私は直径30cmはあるものを使っています。 卵白を立てるボウルはパイレックス製などがいいです、長時間泡たてがボウルにあたっているから。 |
泡立ては・・・ 大きくて本数の多いものがお勧めです。一見使いにくそうですが、短時間で泡立てることができるので、楽です。肝心な手間は省くことは出来ませんが、家庭でのお菓子作りは、早く、より楽にできることが、作り続ける秘訣のような気がします。 |
電動泡立て(ミキサー)・・・ メレンゲを立てるときにはあったほうが楽です。手で立てないとだめということは家庭ではないと思います。新しく購入するのであれば、泡立ての羽の部分が太くて長めのしっかりしたものをお勧めします。回転のパワーも要チェックです。出来ればメーカー品が良いかと思います。
|
フードプロセッサー・・・ あると便利です、手間を省くわけではなく、短時間に出来るので、べとついたりせず出来上がります。もちろんお菓子だけでなくお料理にも。 |
ゴムベラ・・・ プラスチックのような固いものもありますが、きちんとしなるゴムでなければうまく使えません。柄と一体型のものは、柄が取れたり、先に痛んだりしなくて良いと思います。カラフルなものもお洒落です。 |
ケーキの型について・・・ 型はオーソドックスなものが良いと思います。パイレックスは火の通りが遅いので焼くのに時間がかかってしまいます。テフロン加工などもたくさんありますが、火の通りや、コーティングが気になります。 型に限らず道具というのは、物をつくるのに適したものであって、人の使い勝手や管理のしやすさのためにあるものではないということが、お菓子を作ってきて思うことです。 |