くんたろうのこと

【くんたろう】セキセイインコのオス。6歳半。『オハヨーチャン!』『クーシャン』
『○○○(私の本名の苗字)インコチャン♪』等、お喋りも上手で、甘えん坊。


平成12年 1月 6日

新年早々、暗い話だね。ごめんなさいね。でも、ちゃんとどこかに残しておきたかったので。
1ヶ月程前、くんたが異様に軽いことに気付きました。手に乗ってるのに軽過ぎて。違和感。
呼吸は荒く、あまり鳴かなくなりました。飛ぶことも、もちろんできません。
体を調べてみると、肛門の前あたりがプックリはれていて、糞がそこに引っ掛かって落ちない。
6歳半です。一向に回復する見込みが見えない。
昨夜、止まり木から落ちるほど、弱ってしまいました。
小動物の変調は急にきます。そして、病院に連れて行くことにしました。

朝、声をかけ、小屋の窓を開けてやると、弱りきっているのに、
私の手の平の中に納まろうとよちよち歩きます。
くんたは、私のことが1番好きでした。
私の手の平から一向に降りようとしないので、無理矢理小屋に戻しました。

病院。診断結果。
腹の腫れは、脂肪の変化したモノで病気ではあるけど命に関わるものではないとの診断でした。
肺炎と栄養失調。この2つが原因で、くんたは弱っていました。
改めて見ると、くんたはホントーにガリガリでした。
肺炎ということで、呼吸困難に陥ってる。そのため、酸素吸入をしてくれました。
連れて帰りたかったのですが、この酸素吸入を止めたら確実に死ぬと言われ、
そう言われて飼い主として連れて帰れるわけがありません。
このまま入院させても治る保証も、もちろんありません。
飼い主のエゴでしかありませんでしたが、そのまま入院させることにしました。
もう一度、元気な姿が見たい。だから、治る方の可能性にかけました。

午前は仕事を休みましたが、午後は出勤しました。
仕事が終わり、様子を見るために動物病院へ。
既にそこには、冷たくなったくんたの姿がありました。

ただただ、泣けました。『死』を迎える瞬間、寂しく独りで逝かせてしまいました。
私と母親にしか慣れてなかった子です。
他人しかいない。見慣れない世界。いろんな音。
不安な気持ちの中、孤独な死を迎えさせてしまいました。
どれが良い選択肢だったかわかりません。
飼い主として、生きててほしかった。
くんたは、私の側にいたかったと思います。
1日前まで、私の膝の上で眠っていた子ですから・・・。
今更何を思っても、改善にはならず、どうすることもできない現実が、
結果が出ています。後悔だけはしてはいけない、と思ってるので、
最善のことをした、そう考えるようにしています。

それでも悲しくて、涙が出ます。悲しいです。寂しいです・・・。
くんたの小屋がまだ玄関に置いてあります。
小屋を見る度、また涙が出そうになります・・・。

家の前にある街路樹。その根元で、くんたは眠っています。
その木がくんたの墓標です。

これを書いてるのは、1月8日です。
まだちょっと、くんたのこと考えると涙が出ますが、
ロコのところでも書きましたが、時間が経てば思い出に変わります。
そーゆう風に人間できてるから、生きていけるし、
また、ペットを飼おうと思えるんですね・・・。
だから今は辛いけど、大丈夫です。平気です。

ここまで読んでくれた人、いるのかな?いたら心からありがとう。
不快な文章だったと思いますが、くんたの『死』に向かい合って
書いたつもりです。死んでしまったことをネタにするな!・・・って、
思われた方もおられると思います。ごめんね。今現在、ペットを飼ってる人にとっては、
不快以外のなにものでもなかったと思いますし。
それでも文章に残しておきたかった。飼い主のエゴですかね(苦笑)

では、改めて。ここまで読んでくださった方、心からありがとう。