ローグ
ローグと言われても普通の人はピンと来ないだろうが、『不思議のダンジョン』と言えばわかる人が大勢いるだろう。
『不思議なダンジョン』は”ローグライクゲーム”、すなわち「ローグに似たゲーム」なのである。
ローグ、それは「毎回違うダンジョンを、毎回ことなる落ちてるものを利用し、イエンダーの魔除を取って、地上に戻る」というゲームである。

この「ランダムダンジョン」は、非常にコンピューターらしいゲームといえる。
サイコロやカードなどでこれを表現するのはほぼ無理で(若い頃はやってみたもんだ)、コンピューターの強力な数値計算能力があって初めて実現できるものだ。
そして、これらのローグライク達が面白いのは、ダンジョンに限定したからではないだろうか。
世界そのものをランダムで作ろうとした『ティルナ・ノーグ』、依頼をランダムにした『ルナティック・ドーン』などがあるが、『不思議のダンジョン』ほどの売れ行きを見せなかったのは、どうしても薄っぺらくなるからであろう。
ダンジョンに限定したローグライク達は、狭いダンジョンの中だけの世界ゆえに深く掘り下げる事ができたが、他のランダムゲームはどうしても、どこかが希薄になってしまう。目的をもランダムにするがゆえに希薄にならざるをえないからだ。
しかし、他のランダムゲームにも期待している。ルナティック・ドーンで書いたようにコンピューターRPGの1つの究極の形がランダムRPGだと思っているから。
大きく散らばったランダムと莫大な量の計算はコンピューターにのみ可能な技で、その技を最大限に生かした、もっとすごいランダムRPGを切に希望している。いや、まじで。

ちなみにこのゲーム、コンピューターに解かせようと言う試みがあったらしい。
解けたかどうかは、寡聞にして知らないが


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