ルナティック・ドーン

ある意味で、究極のコンピューターRPGかもしれない。

ランダムで作られた仕事を受けて、お金もらって、訓練して、強くなって、仕事して……。
これが、だいたいの進め方である。
こう書くと、つまらなそうだが、一つ一つは、確かに他のRPGにくらべて見劣りするが、何十回、何百回とできるところに意味がある。
日常で、冒険者が生きていることを実感できるゲームである。何個か劇的なイベントはあるが、ほとんどは(その世界で)日常にあるような仕事をこなす事で、生きていく。
そう、冒険者として生きていくことこそがこのゲームの第一目標となるのだ。

このゲームを愛好する理由の一つに、「自分で、実力とリスクと手間と報酬、のバランスを考え、仕事をしなければいけない」というのがある。
実力以上の仕事を請け負えば、失敗だけで済めばよいが、死が待ちうけてることもある。
断ってもいいが、評判ががた落ちになるので注意したい。

このゲームの世界では、きちんとした、「リスクとリターン」の関係が成り立っている。
泥棒もできる。品物というリターンがあるが、指名手配されるというリスクがある(見つからなければいいのだが)。
他の冒険者を襲って、奪ってもいい。戦闘自体がリスクだし、勝っても殺人犯として指名手配されてしまう。
そういう意味で、PS版3は駄目なんである。村人殺しても、その村人が怒るだけにとどまってしまうから。仲間にした人間の物を簡単に奪えるから(そして仲間は捨てる)。

自分の行動が多少、世界に影響を与えるのも特徴だろう。仕事をこなした結果、別の仕事が生まれるというのもあるし、世界のパワーバランスが変わるときもあれば、時に、世界を崩壊させることもできたりする。

目標を、終わりを決めるのはあなただ。それこそが最大の魅力なのかもしれない


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