フェル郊外の小さな教会。
たつは そこの神父さんの子供です。
真面目で しんしん深い父の影響を受け
「いつか自分も りっぱな神父に!」と思っていました

たつが10才になった時のこと、
人斬りに遭い大怪我を負った男が教会に運び込まれて来ました
神父さんの懸命の治療でなんとか一命をとりとめた男でしたが
体力の消耗が激しく、しばらく たつの家に泊まる事になりました。
たつは学校から帰ると毎日のように、男の冒険談を聞き
ワクワクしながら外の世界を想像するのでした。
数ヶ月がすぎ、男は再び冒険へと旅立って行きました

それから、たつは父の勧めで近くにある神学校に通い始めました
たつは今でも時々、あの男の話しを思い出します。

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