新本格美少年剣士浪漫! 意味不明



真剣勝負ってアツイですよね!
斬るか斬られるか——その一瞬が生死を分ける!
まさにブシドーなブレードですよ!!

九音「またえらく古マイナーなものを持って来たわね」

そんなわけで、本格剣術バトル絵巻の紹介、はっじまりDEATH!!



刃鳴散らす +戒厳聖都
初プレイ:2008年6月6日〜6月7日
再プレイ:−(予定無し)
状態:完


[ 全般 ]

CG 数 十分
(必要量はしっかりあると思う)
ストーリー 上上
(いいです。熱いです。燃えです)
音楽
(EDテーマとかいいよね!)
(概ね)良い
(一人ミスマッチ気分……)
難易度
(エンディングか先へ進むかしか無い)
操作性 ログが若干ウザい仕様
ボリューム 十分です。満足
H 頻度 ちょっと少なめ
(エロ目的なゲームではないです)






システム面のハナシ

個人的には、ログを右クリックキャンセル出来ると楽なんだなぁ
ロードとかタイトルに戻る際に異様に重くなる(ことがある)のは、
修正ファイル出てますんで、それをGO! です


ストーリーについて

面白かった〜
やるな! 奈良原一鉄!!

構図として、同社が以前出した鬼哭街にそっくりという意見が多い
(そして、どっちの方が好きかが分かれる。らしい)が、
あっちにあった「気持ち悪さ」が無い分こっちの方がだいぶ好き

鬼哭街は、主人公も宿敵もヒロインもすげー気持ち悪い変態だし
(サイトの紹介見て、主人公はカッケー復讐者かと思ったら、根暗シスコンの変態なんだもんなぁ。サイアクだぜ)
さらに、他の敵にしても「小物」「かませ」しかいないし

ラスボスの行動の原因がさぁ
「好きな女」 に
「兄様の事が好きで好きでたまらないけど、向こうはそういう風に見てくれないから、兄様の心に一生私のことを刻みこむために殺して」 と言われ、彼女が好きなボスは
「言われるまま殺してバラした」

って……。これを萎えるなという方が無理だって


その点ハナはいい感じでキレてる、好感持てる主人公です
ヒロインの理由も「好きな人に勝ってほしかったから得物に細工してみました」と明確で、
主人公の行動も「本気の勝負を邪魔したから」と分かり易い

敵役が真性の天才で、主人公の方は凡才なのも熱い
(敵役に比べたら——で、一般の武術者と比べたら主人公も天才だけど)


あらゆる状況、対処を無視して相手を斬る「魔剣 昼の月」
それに対する主人公の、修練の果ての「魔剣 鍔眼返し」

人智を超えた魔剣に対し、人が修練で辿り着ける剣技で立ち向かうとか、熱いよね〜


——と、凄く良かったんだけど、一言だけ

「ここで北都みなみかよ!!」

いや、出るのはいいんですよ? まぁ、別に
でも……ミスキャストだろ〜
あのお方のイメージにしては、威厳とかカリスマとか……キレが足りないんだよなぁ

もっと凛とした感じの方がいいと思う
「諸君は武士だろう!」
「諸君は不死だろう!!!」

とか、全然熱みと重みがないんだぜ……



そうそう、ネットのレビュー見てると、やたら剣技の解説が続くとかで、「かなり人を選ぶ」らしい
えー。俺的にはニトロの、というか虚渕の銃器やバイクなんかの長解説より好きだぜ
(というかいつも飛ばし読み)
まぁ、解説解説で、あんまアクションのスピード感が無いのは事実かなぁ
基本一合で勝敗が決するのも、好みは分かれるかも
(あ、俺はブシドーブレードもかなり好きですよ)

俺が、時代劇調のが好きで剣術だの拳法だの大好きだから、
最初に「人を選ぶ作品」という意見を見た時は
「えっ……?」
と思ったが、確かに、よくよく考えたら選ぶのかもしれない




<好みの伽羅は……>

第一はもちろん赤音ちん。信念 執念 狂気!! 物凄くラヴいです
次いで一輪が並ぶか。僅かに落ちて恭子ってとこでしょうか
蕎麦屋の娘もいい感じだよね

戒厳たんは、背景含めて伽羅的には凄く好きなんだけど、好きなんだけどなぁ……
声優が……

赤音きゅんの想いビトである魔剣士さんは——オーソドックスすぎて、どう、ってのはないね。うん




<各エンド感想>

正エンドはとにかくよし! 文句なしによし!!

僕っ娘エンドは、なんか主人公が一般的主人公像だけど、王道的に熱くてよし!

二人旅エンドは——これもまた一つの幸せって感じでよし!

偽姉エンドは——僕っ娘エンドよりパンチ落ちるけどまぁ、王道(略)でよし!

BLエンドは……正直挟まるギャグ臭は不要ないけど、これもまぁよし!

お姉さまエンドは……なんだかよくわからんが、とにかくよし!




で、刃鳴散らす、ifエンドの続編としての戒厳聖都
……システムがゲームブック式で、とにかくバトルがうざいのが難点
ストーリーとしては……ギャグが入って緩い部分もあるものの、大隊長とか「悪竜」八坂のその後とか、 偽姉との決着などと、いい所もある
(あくまでifとして。補完として)

で、帝都の魔人戒厳ちゃんとのバトルは……
中々熱いよね
——というか、むしろ二人の絆とかラヴラヴっぷりが凄い熱いよね!(笑)
このくだりは良かった ……ボスのはずの戒厳ちゃんが、お邪魔虫扱いだったのは少し残念だけど
ラストバトルも、いい落ち着きどころじゃないでしょうか


戒厳聖都 総評
ハナチルが良かったなら、やってよし
ただしゲーム部分がかなりダルイ
(レベルが一つあがると劇的に楽になる代わりに、上がるまでが辛いしなぁ……)



以下、魔剣解説文と魔人とのバトルシーン一部抜粋


昼の月

 兵法綾瀬刈流から生じた鬼子。
 戦闘におけるあらゆる状況を想定しそのすべての超克を期す、
慮外の暴挙を基本理念とする。先の先、先、後の先、さらには
それ以外をも含めて、戦機の選別など求めない。ただ発動し、
ただ殺害を行う。

 魔剣である。
 これに抗し得るものは同等の魔剣を置いて他に無い。
 もしそのような事態が出来したならば、おそらくその領域に
おいて技量の瑣末な格差などは意味を持たず、むしろ技を操る
心身の力の多寡が勝敗を分かつことになるだろう。




「……先刻よりもさらに獰猛。己が何者かの自覚を得たからか。
 だが、臣が二度目の敗北を受け入れることはない。君の魔剣
を私は知っている。身をもって確かめもした。先程のように見
誤らねば、必ずや封じる。
 大帝の御前より退け、下郎。御身の安全こそが急務、引くの
であれば敢えて追いはしない」
 ——抜かすな。

 虚勢を寸毫も含まない威圧にも、君が怯むことはなかった。

 ——退くならば貴様だ、魔人。
 俺の剣を見切ったと云うか。化物が。人間の殻を脱ぎ捨てて、
人の限界を容易く超え得る力を持った化け物風情が。俺の剣を見
切ったと? 不可能だ。人間を超えてしまった貴様には、もう
不可能なのだ。人の剣術を理解することは!
 君は歩を進める。魔人の眼光が殺意に染まる。それでも歩み
続ける。駆け出す体勢を整える。
 君は確信していた。己の魔剣はあれを殺す。幾度でも殺すと。
奴は所詮、夜の世界に囚われた魔物。
昼の月の幻影さえ見られようものか!




刃鳴散らす   鬼哭街   サバト鍋(戒厳聖都)





もどる