−第九回大会−
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快勝中のMイングランド。
ストップをかけるのはどちらか?!

 

【大会前の緊急記者会見】

日本代表に新人が登録されたことで緊急に会見が行われた。
代表に大抜擢されたのはO田黒(32)、MF。
驚くべきことに彼は代表経験も無ければJリーガーでも無い。
熊本の地域リーグで活躍している一般社会人だったのだ。

記者:「今回、O田黒くんの抜擢に至る経緯をお願いします。」
「前大会の連敗からチーム改造を考えた。彼の安定性と右足にかけ抜擢した。」

記者:「しかし、Jでも実績の無い彼にかけるというのは素人の我々には無謀としか...」
「無謀かどうかは試合を見て言ってもらいたい。日本にはまだまだうまい選手がいるという事がわかるはず。」

記者:「では、O田黒くん一言お願いします。」
O田黒:「監督の期待を裏切らないプレーをしたいと思います。」

 

 

 

 

 

 

 

 

<第一試合>



カメルーン

N

0−0
0−0
0−0
0−0
PK
17−16


0−0



イングランド

M


天気が心配される中、大会は行われた。
第一試合は当然、カメルーン対イングランド。
前回大会で大敗しているカメルーンの意地が見られか。
開始から積極的に攻める両者。
今日のカメルーンはやはり一味違った。
守備の連携もまずまず押し気味に試合を進め出す。
右からのセンタリングをヘッドで合わせるが惜しくも枠の外。
その後も立続けにコーナーのチャンスでイングランドを攻める。
それでも何とかしのぎ後半にもつれる。
攻め続けたいカメルーンが空回りしたのか、レッドとイエローを連続でもらいピンチ。
ここぞと攻めるイングランド。
ベッカムの蹴るFKをオーウェンがボレーで捕らえるがキーパーが辛うじてはじく。
イングランドの猛攻は続くがここでホイッスル。
1試合目から延長へ。
イングランドの勢いは続き、浅い位置でのクロスを効果的に使うがカメルーンGKの
ファインプレーに阻まれる。
結局、試合はPK戦となる。
この試合PKになっても接戦で19回も蹴りあい勝利したのは劣勢だったカメルーン。
前大会の雪辱を少し晴らしたN監督だった。

 
<第二試合>



イングランド

M

0−1
0−0


0−1



日本

O

前大会で復帰したもののまだ勝ち星の無いO監督。
初勝利と行きたいところ。
対するM監督も悔しい1敗を喫した後。イングランドに連敗は無いと意気込む。
スターティングメンバーの発表。
O監督、大抜擢したO田黒を先発で起用。稲本とダブルボランチを敷く。
試合開始。
両者の勝利への執念が表れた白熱した展開。
サイドから切り込むMイングランド。
一方、スピーディーなパス回しでトップの鈴木を中心に攻めるO日本。
前半終了1分前、日本がFKを得る。蹴るのはO田黒。
長い距離だったがゴール前の鈴木にピンポイントで合わせる。
ゴールには至らなかったがこのルーズボールをキーパーが処理に手間取る。
すかさず鈴木が奪いDFに倒されながらもゴール。
鈴木らしい泥臭い1点をもぎ取った。
後半、イングランドも攻勢に出る。
CKをヘッドであわせるが惜しくも枠の外。
その後も攻めつづけるが勢いが逆効果。ベッカムが痛恨のレッド。
それでもイングランドは猛攻を続け森岡のレッドを誘うが追いつけず無念の連敗。
O監督、うれしいVS3初勝利。
O田黒も非凡な才能を垣間見せた。

<第三試合>



USA

M

0−0
0−0
0−0
0−0

3−4


1−1



アルゼンチン

O


第三試合は日本対USA。
イラクとの戦争の中、召集されたアメリカチーム。
勝って国の士気を高めたいところ。
日本はO田黒をまたも起用。
試合はややUSAが優勢で進んだ。
O田黒も2試合目でかなり連携がとれて来た。
ロングフィードや守備の面で目立った。
特に右サイドのUSAの攻撃をかなり抑えていた。
それでも前半、決定的だったのはUSA。
クロスボールをダイビングボレー。キーパーが何とかはじいたが鋭い攻めだった。
後半に入ってもUSAが優勢。
センタリングをヘッドで合わせる。これも川口が何とかセーブした。
日本は攻めの形を変えキーパーをサイドに釣りだすようにした。
かなり効果的だったがゴールを割るには至らず。
試合はまたも延長へ。
日本がここで手痛いミスを犯す。
鈴木と森岡が続けざまにレッド。2人少ない状態で戦う事となる。
そんな中でも一人気を吐いたのはO田黒だった。
ミドルシュートを積極的に打ちUSAゴールを脅かす。
USAもサイドから攻め入るが中々ゴールまで遠く決着は着かなかった。
勝負はPKに委ねるが勝ったのはO日本。
ことごとくシュートコースを読みうれしい連勝。
M監督、イングランドを控えたもののまさかの3連敗。