青い衝撃 〜第1章〜

 

青い衝撃…、それはまさに体に電流が走るような衝撃だった。…。

しかしその衝撃のシナリオは俺が大阪に行く事が決まった瞬間にすでに用意されていたのかもしれない…。

 

28日午前中、いつもなら“ひみつ日記”を書いている時間帯だが、その日は忙しかった。

午後、大阪に出張するからだ。それまでに関連資料を探し、客先説明の為要点をまとめないといけない。まさにこの午前中だけで一年分の仕事をするかのように働いている。

そんな俺の姿に男性社員は憧れの眼差しで見つめ、女性社員からは「○○さん、素敵〜」などと口々に話している声が聞こえてくる。一部の女性など、失神しそうなのか、フラフラ状態だ。

そんな俺に同僚のA(25才独身)が「○○さん、準備期間5日もあったのに、サボってばっかいるから、後で大変になっちゃうんだよ。」と言ってきた。反論する暇も無いくらいに忙しかったので無視していたが、周囲をよく見てみると、男性社員は呆れ顔、冷ややかな目で俺をみているし、女性社員は「昨日ぉ〜、私の彼ったら…」と俺のことなど道に転がっている小石のごとく、眼中にないらしい。しかも、フラフラ状態なのは俺自身だったようだTT

いらぬ妄想をしていた為か、結局終ったときは午後2時を回っていた。そんな時、部長が「○○くん、なんでそんなに急いでるんだ、8時に出ても今日中にホテル(大阪)で寝れるだろう?」と言ってきた。

俺は「いや、なるべく早く行って、現地の業者から客先の事、施工環境の事などの情報を聞き出したいんですよ。今は正確な最新情報を持っているヤツが勝ち残れる時代ですから!」と胸を張り熱弁している側からボソっと「そんなの電話でいいじゃん」と言った奴がいた。が、間髪入れず「そういうことなんで、行ってきまぁ〜す」と言い残し大阪に向けて旅立った。

年甲斐もなく、ワクワクしながら新幹線に乗り込む。こんな気分は小学校2年の遠足前夜以来だ。もちろん現地の業者に会う予定などあるわきゃない。

 

−リネ友に会いに行くんだぁ〜!−

 

そんな俺の早る気持ち察したのか、新幹線ひかり号は予定より2分早く新大阪に到着した。ありがとーひかり号。

早速、新大阪からホテルがある岸辺まで電車で移動。ホテルに到着しチェックイン後、鞄を置き、道頓堀を目指し出発。

まずはタコ焼きが食いたい!…でも、みんなと会ったら飯食えるし、どうしよう?と考えていると、イフェから電話あった。

彼は今、日本橋(大阪)にいて、こらから以前会ったネカフェに行くという。「そうか、じゃ、俺もネカフェ行きます」と言い、電話を切った。

今回で人生2度目の大阪なんだけど、記憶力が抜群の俺は迷う事無くネカフェに到着した。早速リネに接続し、イフェがいるかを確認。俺の方が早く着いたようだ、彼はまだ着いていない様子。

そこで、前々から計画していたベルセルク1〜22巻の読破にチャレンジすることに。

1巻を見始めたところで、イフェが接続したようだ。

今何処ですか?と打つと、45番だと返してきた。俺は44番ですよ〜と打ち返す。

そんなやりとりの中、イフェがむねやんと連絡を取ってくれていた。今回ベルセルクは諦める事にして、席を立つ。隣の席のイフェに「じゃ、行きますか?」といって店を出る。

 

むねやんとかいこに会いに行く。俺はもちろん、イフェも初めて会うので少し緊張気味だ。

むねやんは、イフェに「橋の上で白いコートの女性と立っている」とだけ告げたそうだ。

しばらく歩くと橋が見えた、そしたらイフェが「たぶんアレだよっ」と言った。彼が見ている先の橋の上に白いコートの女性と若い男(20代前半)が立っている。あれ〜、むねやんって随分若く見えるんだ〜と思い、まあ、思ってたイメージと違うけど、“あれがむねやんなんだ〜^^”とちょっと嬉しくなった。

それで俺は勇気を出して声を掛けることに「むねやんですか?」その時、彼は素敵な笑顔を見せてくれた。やっぱりむねやんだった^^と思った瞬間、彼の言葉に耳を疑った。「ピンサロですか?」

“しまった〜、間違えてるぅ〜TTコイツはむねやんじゃねーっ”(白いコートのおねーさんも店の人らしい)

とっさに「すいません、間違えました^^」と彼に謝り、立ち去ろうとした俺に、彼は笑顔で「やっぱ、ピンサロ?」と言葉のキャッチボールを無視した攻撃に出てきた。俺は再度「いや〜、すいませんね、人違いでした^^」と言ってその場を離れた。

その時イフェは「ピンサロもいいね^^」と言っていた。“この人マジだ!”と思ったが、当たり障りのないように「そうだね〜」とだけ言っておいた。

むねやん探しの旅は振り出しに戻ったが、気を取り直し、2人を探すことに。

その後しばらくイフェの後を追いかけ、心斎橋の隣の大きな橋に着いた。

そこで、その橋に白いショートコートの女性を発見した。側には大柄な柄の悪そうな男がいた。

声かけづらいなぁ〜と思っていたら、イフェが「むねやんさんですか?」とその男に声をかけていた。その男女2人は一瞬“あぼ〜ん”な顔をしていた。

あぁ、またピンサロ系かぁ〜と思っていたら、男が「あっ、そうです」と言った。およ、今度は本物か、良かった〜w

早速、橋の上で自己紹介。「イフェです」「ガレです」

そしたら、かいこが「えっ〜、イフェ(リアル)が団長で、こっち(俺)がイフェかと思ったぁ〜」と失礼なことを言ってきた(どっちに失礼なのかw)

俺も直ぐに「うわぁ〜、むねやん(リアル)がかいこで、かいこ(リアル)がむねやんかと思ったぁ〜」と言い返そうと思ったが、やめた。初対面でこの冗談が通じなかったら場所が場所なだけに大阪名物橋上ダイブされる可能性が約23%あったからだ。っていうかネタ的に寒すぎるしw

で、この出会いで、俺が何より驚いたことは、むねやんの容姿だった。

今まで、むねやん=鈴○宗男のイメージを想像して接してきたので、そのギャップは凄まじいものがある。久々のカルチャーショックだ。(むねやん、これ見てたらごめんちゃい)

しかし、この時、何か初対面とは思えないものを感じていた。どこかで会ったことあるような?

 

そんなこんなで、とうとう4人が出会った、あとはランゲ1人だ。(この時、イフェが携帯でランゲ呼んでいたのだが、電源を切っている様子)

このまま橋の上にいるのもあれなんで、喫茶店で待つことに。

喫茶店の割に明るい店内で4人はリアルネタを含めた話をした。

で、ここでも驚かされることになった。むねやんはその風貌に似合わず、よくしゃべる男だった。(リネではよくしゃべってるがw)

次から次へと話題を変え、とうとう俺の我慢が限界へ達してしまった。

「ところで、2人はいつ結婚するの?」うわぁ〜言っちまった!と思ったが、もう遅い。

一瞬だがその場が凍りついた。約1〜2秒かな?

かいこ「私は…」、むねやん「ちゃんと仕事復帰するまでは…」

そんな話題も飛び出して、やっとランゲに連絡がとれた。早速店を出てランゲが出現する場所に行く。俗に言う“ランゲ待ち”だ。

正式名:ランゲゾーネ、出現周期はランダム、特長として携帯OFFが多いなど。

それで、ランゲ待ちの時に、かいこが「むねやんってモンスターインクの誰かににてるんだよ〜」と言った。

俺はすかさず振り向き、むねやんの顔を見た。

体がブルっときて、ひざもガクガクとなった(その時大阪の街が寒くて震えていたわけではない)

それはすごい衝撃だった。“モンスターインクの青い奴だぁ〜!!!”

モンスターインクはTVのCMでしか見たことないが、間違えない。子供を食べる?青いモンスターにソックリだ。

どこかで会ったような印象だったのは、この青いモンスターのことだったんだ。

とうとう見つけた俺の青い鳥、いや青いモンス。

そんな俺だけの小さな小さな衝撃の結末後、ランゲが出現した。

早速4人BOXでボコボコにするところだが初対面なのでやめたw(この寒空の中、おっちゃんらを待たせた罪は重いぞ〜^^)

で、また驚くことにランゲは俺と同郷(札幌)だった。

 

やっと5人揃った。ある意味感動です。北海道弁を使うなら、“なまらぁ〜”って感じでしょうか。※本来なら“なまら感動した”なんだけど仲の良い人なら“なまら”だけで全ての意味が理解できる不思議な言葉なんです。

昨日まで電気的信号(0と1の羅列をまとめたパケット)を使った文字でしか話したことがない人達が自分の口で相手と話しているって何か不思議で新鮮ですよ。

その後、5人は居酒屋“北海道”でお互いの出会いに乾杯し、飯を食いながら、色々な話をして(主にクラン員の悪口?などw)まったりと時間が過ぎていく。

しかし、そんなフレンドリーな雰囲気が凍りつく出来事が起こる!

ランゲが禁断の言葉を発してしまったからだ「2人は結婚しないの?」

今回はたぶん4秒くらい凍ってた?

2人は前回と同じように答えて、それ以上このネタに触れる者はいなかった。

 

ここでリアル年齢(かいこ除く)を公表しますと、

むねやん>俺>イフェ>ランゲの順番で、むねやん以外の3人は1こ違いです。

続いて精神年齢を公表しますと、

俺>イフェ、ランゲ>むねやんの順になります。クラン員のみなさんは今後この情報を参考にお付き合い願います。

さて、この後、飲食代をちゃっかり社長におごってもらい、ネカフェに向かって移動開始(約1名やる気0%なおっちゃんがいましたが)

 

ネカフェに着くと、5人並んでリネ。たまにはいいものですね〜^^

で、ランゲ、お互いの為に24と26のネタは封印しましょうw

 

〜第1章〜  

 

 

注:この物語はノンフィクションですが、時々でる俺の心の感情等はフィクションです。

さらに、むねやんの名誉の為、付け加えると、とてもやさしそうで頼り甲斐がある兄貴的な存在のナイスガイです。また本当にリアルではかいことラブラブでしたね。倦怠期の俺と妻にはうらやましい限りですw

最後に大阪でお世話になった、むねやん、かいこ、イフェ、ランゲ、おつでした^^。そしてあり〜^^